Roger Seasonsの分析によると、ITプロジェクトの失敗による損失額は2009年、全世界に6兆ドル を超えていると推定される。
Michael Krigsman氏はその結果について批評し、Gene Kim氏とMike Orzen氏を説得し、再考察を行った結果、グローバル経済におけるIT 失敗の影響を作った。
プロジェクト結果に対する統計はあなたの見方によって様々な解釈が可能である。Standish Groupが2年ごとに行なっているChaos設問によると調査対象の約25%のプロジェクトが失敗している。BCSは調査対象プロジェクトの23%が中止されたという研究を発表した。
Kim氏とOrzen氏の計算によると少なくとも20%くらいのプロジェクトが失敗し、これは次のような想定を可能とする。
Standard & Poor 500企業だけに限定しても、2012年度の年間総収入10兆ドルに達します。もし、これらの企業達が平均5%をITへ投資していると想定し、少なくとも 20%のITプロジェクトが失敗しているとしたら、毎年千億ドルに及ぶお金をプロジェクト失敗で無駄にしていることになります!
彼らはIT予算の支出について次のように続けた。
グローバルIT費用中、50%が維持補修費であると保守的に想定したら、その中で少なくとも35%は計画外作業や再作業など緊急時に使用され、これは年間で9800ドルにも及ぶお金が世界的に無駄になっていることを意味します!
彼らはより良いマネジメントを通してその無駄を減らせると結論付けた。
私達がより良いマネジメントや運営のようなIT管理を通してどのような報酬を期待できるのでしょうか?もし、私達が無駄を半分にし、その金を5倍の価値へ転ずることが出来るとすればこれは1.2兆ドルの50%の5倍。つまり約3兆ドルにも及ぶ潜在的価値が私達の手にかかっていることでしょう!
この分析はここで確認出来る。