6月18-20日に行われた第3回GOTO Amsterdam会議には440人余りのソフトウェア開発者、ITアーキテクト、アジャイリスト、製品オーナー、プロジェクトマネージャが参加している。会議では、Java、モバイル、クラウド、オープンソース、Lean/Agile、アーキテクチャ、新しい言語&プロセスコミュニティが扱われる。会議の開始時に、Linda RisingとMartin Fowlerの両氏は、彼らが長年の間に行なってきたすべての講演に対してGOTO会議から名誉勲章を受賞した。
会議の最初の日は、インセンティブについて話したLinda Rising氏の基調で始まった。彼女は、工業化時代から始まったいくつかのインセンティブの研究を明らかにし、いかにマネージャーが実際に開発チームに対して行ったかを調査した。彼女は稀である「人参とムチ」以外のインセンティブのいくつかの例を話した。彼女は彼女の子供がアイススケートを習っている時に、転んで、起き上がり、また滑ろうとする度に、子供にお金をあげる彼女の友達のことを話した。そしてZapposは、雇ったばかりの新人が最初の研修期間後に辞めると、3000ドル与える。彼女は2つのグループがロボットを作っていたレゴのロボット実験について説明した。両グループは、ロボットが破壊されることを知っていたが、1つのグループでは、それらを作った人々の目の前で作った直後に破壊された。この実験が語るのは "あなたが同じ初期の情熱と欲望を持つ同じ人を雇ったとしても、彼らを無意味な労働条件の中に置いた場合、あなたは、彼らが活動から得られるはずのあらゆる喜びを簡単に殺すことができる"と言うことである。
InfoQはインセンティブでの彼女の経験とモチベーションについてLindaにインタビューを行った。
InfoQ: あなたは、人々に報いるための行動性的なアプローチではまだ支配的であるPavlovと "人参とムチ"の話で基調講演を始めました。あなたが述べたように、それはしばしば人をやる気にさせることができません。なぜ多く人はまだこの手法を使うのですか?
Linda: 私は行動性的アプローチは直感的に魅力的だと思います。我々は、人々に何かをして欲しい場合、彼らがそれをやってくれたら、報酬を与え、やってくれなかったら、罰を与えます。ほとんどの人々は、研究を読む時間がないので、インセンティブの領域における進歩を知りません。
InfoQ: あなたはインセンティブスキームが誤用される可能性があり、実際されてきたことを述べました。これが今日の組織でどうして起こるか、いくつか例を上げていただけますか?そしてそれを防ぐために何ができますか?
Linda: 私も、ある種の報酬を与えることによって、特定の行動を奨励してきたと、真剣に信じていた多くの組織と同じ考えでした。ある会社で、誰かがあなたをサポートする本当に良い仕事をした場合、あなたは供給キャビネットに行き、小さな贈り物、例えば映画のチケットを与えることができるとします。ご想像のように、多くの人々は自分の友人に贈り物を与えましたが、他の人達を無視しました(例え他の人達が多くのことをしたとしても)。他のケースでは、報酬は十分大きかったとき、多くの努力が長期にわたって投資され、特定の個人や特定のチームを確実に認知するためにあらゆることができました。時々このためにサボタージュやごまかしが起きました。信じ難いことですが。
学校の子供たちに子供がある数の本を読むと無料のピザのクーポンを与えて、読書を奨励するPizza Hutの有名な試みがありました。わかったのは、子供たちはピザをもらうために、短い、読みやすい本を選びました。この年の夏の後、子どもたちは本当に読書を楽しんでいませんでした。すなわち、その結果は読書嫌いの太った子供ができたのです。この企画を始める時、誰も思っていなかったことです。
InfoQ: あなたが述べたようにお金は人のやる気を引き出すために使うことができます。しかし、金銭的な報酬がないと、人々のやる気をくじきます。あなたは、インセンティブとしてお金を勧めますか?
Linda: お金が問題にならないようにするために、充分なお金がテーブルの上にあるべきです。これはDan Pinkの考えです。Harvard大学のTeresa Amabileの新しい研究によると、技術的な知識労働者のような人々の動機付けは、"自分が気にする仕事の進捗状況" であることがわかった。当たり前に思えますね。もちろん、我々にお金は必要です。我々はタダで働くつもりはありませんが、十分もらえば、それはもはやモチベーションになりません。私が見てきたのは、猛烈な残業に対してボーナスを提供された多くのチームのほとんどがそれを望んでいないことです。
InfoQ: ポジティブ心理学の流派があります。University of PennsylvaniaのMartin Seligman氏は、それを "強さと美徳を科学的に研究することによって、個人とコミュニティが成功できるようになる"と説明しています。あなたはこのことを聞いたことがありますか。それがインセンティブのためのより良いアプローチを見つける出す助けになると思いますか?
Linda: 私は、Seligmanはインセンティブに関する研究の一部だと思います。彼の入力は、幸福の概念に関わるものです。それを定義し、測定します。それが全てなんじゃないですか?一日の終わりに。我々は、人生を楽しみたい、仕事を楽しみたい、貢献をしてきたと感じたいのではないですか?
InfoQ: あなたのプレゼンテーションの中であなたは喜びと幸福が重要な動機であることを述べました。この例をいくつか上げてくれますか?
Linda: いくつかのレゴを使ったDan Arielyが行った有名な実験があります。レゴでロボットを作り、作品を直ちに壊されのを見た被験者のほうが作品を展示された人たちより、少ない数しか作らなかったのです。両グループとも、同額支払われ、これは単に実験であり、最終的に全てのロボットは壊されるのを知っていてもです。このことがやったことのすこしの差を思い起こさせます。時にはただ心からの感謝が私たちのベストを引き出すのです。
InfoQ: あなたはインセンティブに関して異なるアプローチをとって、成功している組織を知っていますか?
Linda: あらゆることに"異なるアプローチ"をとる組織で、私の知る最高の例は、Menlo Innovationsです。私は2,3年前に、CEOのRich Sheridan氏に会って、私は以来、彼らの素晴らしい進化を追ってきました。私たちがインセンティブのような何か一つのことについて話すとき、Sierra Clubの設立者であるJohn Muir氏が言ったように、1つのことが宇宙の他のあらゆるものにつながっていることを知ることになる、と私は思います。私は他のことも上手くやらずに、一つ最適なものを得ることができるかは、私にはわかりません。さて、そう言って、あなたは常に一つのことから始めて、それを成長させ、徐々にね、そして波及効果によって組織に変化を引き起こすことができます。別のトピックですが :-)!