2006年に、The New York Timesには、２０人のエンジニアがおり全員が別の離れたビルに居た。エンジニアリングとジャーナリズムが完全に独立したエンティティとして組織され、広告販売部門さえが別だった。どのようにして、このような文化を技術がジャーナリズムを動かし、サポートする文化に変えるか？これはMarc Frons氏が持つ挑戦だった。彼が2006年にテクノロジー・オフィサーとしてニューヨークタイムズに入社したときのことである。 QCon New York 2013で、現在ニューヨーク・タイムズ紙でCIOのFrons氏と彼の同僚でCTOの Rajiv Pant氏がこの挑戦について基調講演を行った。
それ以来、ニューヨーク・タイムズで多くのことが変わった。部門が合併し、ジャーナリストやエンジニアが一緒になった。イベントは、技術開発を奨励するために編成されている。
- ハック日、その期間にエンジニアとジャーナリストが一緒に、必ずしもそうでないが、好ましくはニューヨーク・タイムズ紙に関連する新しい技術プロジェクトをハックする。
- 100% 日, Googleの 20% 時間への回答, 月に１日、この日には、エンジニアは、自分が思いつく、興奮する技術プロジェクトには何でも１日使うことが出来る。
ニューヨーク・タイムズは、 CoffeeScript と Backbone.jsのクリエータであるJeremy Ashkenas氏のような素晴らしい人材を積極的に雇用し、なんとか惹きつけようとしてきた。しかし、同社はソフトウェアを構築する他の多くの企業と同じ課題に直面している：作るのか購うのか？あなたは社内でどのようなソフトウェアを作り、どのようなソフトウェアを他のベンダーから購入するのか？会社は、自分達固有のプログラミング言語を使用してソフトウェアを作ることから、完全な既製システムを購入し、稼働させるまで、多くの方法を実験している。今日、同社は、特注のコンテンツ管理システムとデータ分析ツールを使っているが、その多くのインフラをAmazon EC2上で実行し、 Hudsonを使って継続的な統合を行なっている。
現代的なWeb開発におけるもう一つのよくあるテーマは、携帯電話上のウェブ対ネイティブの議論である。ニューヨーク・タイムズ紙は、1頭の馬に賭けないことを決定し、すべての（携帯）プラットフォーム上で良い経験、Webとネイティブの両方を供給しようとしている。
同社はまた、外部の開発者にオープンであり、地元のイベントを組織し、彼らの技術の多くをアウトソーシングしている。その中には、以下のものがある。
- Nimbul: オープンソースの企業向けクラウド管理ツール。
- CloudSource: シンプルな役割ベースのSVN / bashのデプロイツール
- NYT Transformer: 様々な入力および出力のタイプ用にカスタマイズできる柔軟なデータプロセッサ
- DBSlayer: HTTPとJSONを話すDB接続プーリング層
- XSLcache: XSL変換を高速化するPHP用のXSLキャッシング拡張
ニューヨーク・タイムズはまた、開発者ネットワーク上で、APIを介してそのコンテンツの多くを公開し、このデータを使用してアプリケーションを作ることをサードパーティに奨励している。
ニューヨーク・タイムズ紙は、多くの出版物が今経験している文化的な変更を過去に経験した：紙からオンラインへの移行、ローテクからハイテクへの移行。今日のQConはの基調講演では、これらの企業が今日直面している課題と多くの点で、どのように彼らは他のほとんどのハイテク企業と重なるかについて、十分な概要を話してくれた。