WSO2 は今日、Stratos 2.0を発表した。これには幾つかの新しいフィーチャが導入されている。最も重要なのは、カートリッジの使用によりどんな言語で書かれたランタイムでもデプロイするのをサポートすることとJCloudsを介して複数のインフラ上で自分たちのPaaSを走らせることができることである。
Stratos 2.0のアーキテクチャは、下図に描かれている。
次に、我々はアーキテクチャに導入された2つの新しい要素、すなわちカートリッジと複数IaaSのサポートの詳細を提供する。
カートリッジ(Cartridge)
カートリッジはランタイムをパッケージ化する方法であり、Stratos上でそれが実行できるようになる。カートリッジには、Carbonと非Carbonの2つのタイプがある。Carbonすなわち製品カートリッジは、WSO2のミドルウェア製品のラッパーで、ESB、APIマネージャ、アプリケーションサーバー、Governance Registry, Business Process Manager, Identity Server, WSO2 Message Brokerなどがある。これらのカートリッジはWSO2によって提供されている。
非Carbonカートリッジは、特定のIaaS用に作られた仮想マシンで、希望するランタイムとある程度の設定情報を含んでいる。次にそれはStratos Cloud Controllerによって登録され、PaaSの上で実行されるようにデプロイされる。
WSO2は現在、PHP と MySQL を作ったが、将来はもっと提供する意向である。開発者はガイドラインに従って自分独自のカートリッジを作れる。
Carbon あるいはカスタムカートリッジは、クラウド対応であり、マルチテナントサポートを組み込んでいる。
走らせるのに複数のカートリッジが必要な複雑な製品はサポートされていないが、WSO2によると次バージョンでそれらはサポートされる。
複数のIaaS
Stratos 2.0 における、利用可能な別の大きなフィーチャが複数のIaaS インフラ上でPaaSをデプロイできることである。1つのIaaSから別のものに動的に切り替えたり、必要に応じて異なるIaaSをまたいでスケーリングすることも出来る。このフィーチャはJCloudsの技術を組み込むことで追加された。サポートされるIaaSの数が30に増え、全てのOpenStackの変形版、VMware, Eucalyptus、Amazon EC2を含んでいる。
Stratos 2.0 はApache 2.0の下でライセンスされるオープンソースだ。