CloudFoundryは今月、新プラットフォーム・アーキテクチャを触れ込み、Amazon EC2インフラ上で走る、彼らのPaaSの バージョン2を ローンチした。Cloud Foundryで Product, Marketing & Ecosystem部門を率いるJames Watters氏は、いかに新しいCloud FoundryがEC2インスタンス内でLinuxコンテナの分離を使って、ホスティングコストを最大で10分1まで下げたかを最近説明した 。
氏は、どのようにEC2の予約済インスタンスがアプリケーションホスティング向けのオンデマンドインスタンスを使うコストの3倍まで節約出来るかに着目することから始めた。EC2 予約済インスタンスは、前金コストがかかるが、時間あたりの課金が低いので、結果として、長期間走るワークフローではコスト節約になる。氏は更に、もしあなたのアプリケーションニーズの多くをより大きな、安価なインスタンスに詰め込めれば、更にコスト削減になることを指摘している。
予約したインスタンスは、GB当たり約3倍安くなる。このことはよく知られているが、最大のメモリXLインスタンスを使うと、予約済インスタンスを予め購入しなくても、GB当たり、およそ2.5倍以上の削減になる。
2008年にLinuxカーネルのバージョン2.6.24は、Control Groupsを導入した。これは、プロセスグループの分離をサポートし、Linux Containers (LXC)のようなオペレーティング・システム・レベルの仮想化を可能にする。Amazon EC2のは、この機能をその前から持ち、結果的にEC2は、より効率的なコンテナベースのシステムに比べて目の粗いインスタンスを提供する仮想マシン・モデルのままである。
氏は、EC2モデルの財務的影響を理解するためにEC2のインスタンスの2012年 事例研究を参照している。
...25万インスタンスを使用した250社の調査では、わずか15%の稼働率であることがわかった。20万の中/小規模のインスタンスは、控えめ目で、毎月1800万ドル以上かかっており、メモリ使用率の削減に1100万ドルの余地を残している。メモリ使用率を80%を押し上げ、それに[クラスタメモリ]XLインスタンスを使えば、毎月1800万ドルの支出が270万ドルに削減できる。
なのでほとんどのEC2使い方は非効率的であり、AWSの計算能力をもっと絞り出す方法は、大メモリの予約済EC2インスタンス上に、多くのアプリケーションをデプロイすることだ。
氏は、Wardenと呼ばれる彼らが開発したパッケージを使って、いかにCloud FoundryがControl Groupの隔離を使用しているかを明らかにした。Wardenはコンテナを管理するAPIを提供する。Wardenの目標は、LXCプロジェクトの目標に似ているが、LXCと違って、Wardenは明示的にLinuxに縛られていない。Wardenは、OS非依存のデーモンとして走り、プラグイン可能なバックエンドを介して特定のオペレーティングシステムをサポートする。新しいCloud Foundry アーキテクチャは、Warden コンテナを中心に作られている。
このアプローチを使って、大きなメモリを持つVMは、リソース競合のない、数百の固くパックされた、極めて経済的なアプリケーションコンテナに変換されます。この近代的なアーキテクチャは、小さなアプリケーションインスタンスに対するAWSの価格体系の負担がなくなります。
氏は、EC2がコンテナベースの仮想化が広く採用されることにどのように対応せざるを得ないかを考えることで、自分の分析の結論を出している。
AWSコミュニティにおけるCloud Foundry が成長するにつれ、EC2がどのように対応するのかを見るのは、興味がある。中・小インスタンスへの負担は、間違いなく、彼らのポートフォリオ内の大きなドル箱である。 彼らをそれを近い内に手放すことはありそうにないかもしれない。