2010年に始まるMBassの歴史の初期から、 StackMob社 は存在していた。 その後、モバイル環境は、いろいろなアプリケーションの運用方式を提唱する 競合者たちで溢れかえるようになっている。 今回 InfoQは、MBasSのプロバイダである StackMob社 について、詳しく見ていく。
StackMobを利用する開発者たちは、自分のGitHub認証情報を用いて StackMob にログインすることができる。 自分のアプリを開始させ、タイトルを追加する際には、空白文字を使うことはできないので代わりにアンダースコアを使うこと。 アプリは、パブリックキーおよびプライベートキーの両方に紐付けて発行される。 様々な機能や特徴を備えた数々のプラグイン、たとえばアクセス分析や、収益化、ソーシャルメディア連携、そして位置情報などをすぐに利用できるようになっており、これらは、StackMobとパートナーのモジュール群から選ぶことができる。
認証やプッシュ通知のような、StackModが多数提供しているモジュールに合わせて自分のコードを開発するには、 （サーバ等々に関する自分たちの開発速度・能力次第だが）、 より経験のあるプログラマーや、もっと沢山の時間、日数または月数を必要とするかもしれない。
そこでStackMobは、 iOS用・ Android用・ JavaScript用・ Java Client用・そして カスタムコード用、 という６つのSDKを提供している。６つうち４つSDKは、StackMobのREST APIを利用して作られている。また、これらのAPIは、OAuth1.0 や OAuth2.0 によってセキュリティを保っている。
新しいAndroid開発者は、Android SDK群をダウンロードできる。このSDKは、（面倒な作業をせずに）プロジェクトを開始するのに必要となものを全て含んでおり、Eclipse や多数のAndroidツールと共に提供されている。また、32bit版または64bit版共に利用可能である。
独自バージョンのEclipseやその他のIDEを既に用意している開発者は、自分たちのAndroid SDKのダウンロードのためにカスタマイズした手段が必要であるが、StackMobも、Android Studio（=IntelliJ IDEAベースのAndroid用の開発環境） の初期プレビュー版の提供を行なっている。
自分たちのアプリのユーザの、プライバシーへの関心の高さに十分な注意を払わなかったために、モバイル業界の開発者やその他の実務者たちに大きな騒ぎが最近発生した。 StackMobのサイトのプライバシー運用方式は、TRUSTe組織による透明性と説明責任要件に準拠し、検証され認証されている。また、StackMob.comは、TRUSTeのプライバシー認定を受けている。この認定は、個人情報保護のための最も高度な標準を運用するためのEU セーフハーバー協定、およびTrusted クラウドのプログラムに適合したものである。
しかし、StackMobのプライバシーポリシー（それは、ちょっと隠れたような目立たない普通のリンクとしてホームページの最下部に置かれているが）によれば、TRUSTeの規定は、stackmob.comとStackMob Servicesを通じて集められた個人情報のみを対象に含んでおり、StackMobのモバイルアプリを通じて集めた個人情報については範囲に含んでいない、とされている。
StackMobサイトやサービスとやりとりする際には、彼らは「個人を特定できない情報を受信・格納する。こうした情報は、いろんな技術を使って受動的に集められるが、現在は具体的には個人を特定することはできない。」としている。
しかし、この「現在は」という言葉は、蓄積された「個人を特定できない情報」から「具体的に個人を特定する情報」を得るための「いろいろな技術」の活用方法を見つけ出そうと、誰かが頑張っていることを暗示しているかのようだ。
ここで、StackMobのプライバシーポリシーや、利用規約の中から興味深い項目をいくつか引用してみよう。
- のサイトは、訪問者のインターネット・サービス・プロバイダのドメイン名を追跡するための情報と共に、なんらかの情報を用いたり、保管したりする。
- StackMob は、ユーザを個別に特定するために集めた情報と連携する。
- StackMob は、クライアントの指示のもとで情報を集める。
- パートナー、アフィリエイター、追跡ユーティリティー企業やサービス提供者によるクッキーの使用は本規約の対象外である。
- StackMobは、予告なくプライバシーポリシーを変更する権利を有している。
StackMobは、Web行動ターゲティング広告のサードパーティーと提携している。こうしたサードパーティー業者は、Flashクッキー（ローカル側の共有オブジェクト）や、Webビーコン、または Web Bugや画像といったものを使って、行動情報の収集や保存を行なっている。ブラウザー側でツールを使っても、Flashクッキーを消去することはできない。Flashクッキーは、量・データ形式・格納方法が異なるため、ブラウザーのクッキーとは性質が異なるのである。
StackMob は、制限や属性のない未承認情報に対しては、自由にその複製、使用、開示、配布、および活用を行う。 StackMobのサービスによって運用され、アップロードされたデータやコンテンツが紛失したり格納の失敗が起こったりしても、StackMobが何らかの責任や義務を負うことはない。 ユーザのサービスの利用方法によらず、そこから生じたあらゆる全ての損失と被害（致命的なものも含む）について、StackMobとFacebook、およびそのアフィリエータ達を免責することについて同意するほかない。 StackMob や Facebook （に限らないが）は、そのサービスが正確で、信頼性があり安全であることを保証しない。サービスは「ありのまま」であるとして、自己責任でStackMobを使おう。StackMob と Facebookは、いかなる種類の補償もはっきりと拒絶しているのだ。