最近リリースされたQt Quick 5.1には、QtQuick.Controls モジュールが QtQuick.Layoutsと一緒に含まれ、これを使うと最小と最大サイズのヒントを与えることで、複雑でサイズ変更可能なレイアウトを作成できる。このモジュールはまた、宣言的な方法でアイテムを拡張あるいは固定と宣言できる機能も提供する。QtQuick.Controlsモジュールは、ウィジェットに相当し、ボタン、コンボボックス、スピンボックス、グループボックス、スライダ、プログレスバー、テキストフィールドとメニューが含む。
ScrollViewコントロールは、スクロールバーとフレームのサポートを提供し、SplitViewコントロールによって、ビューにおいてアイテム間の垂直あるいは水平方向のサイズ変更ハンドルを追加できる。一方、TableViewは、ネイティブなルック・アンド・フィール、そして再配置可能な列と行の選択機能を提供する。
Qt 5.1にはまた、StackView コントロールが含まれており、これは典型的なスタックベースの(すなわちドリルダウン)ナビゲーションを一連のアプリケーションページによって提供する。それはまた、グローバルなQt.platform.os propertyによってプラットフォームを直接QMLに公開する。最新リリースは、activeFocusOnTabプロパティをコントロールを暗黙のタブキーチェーンに付加するQQuickItemに加える機能を提供する。
ダイアログ モジュールは、ColorDialog や FileDialogのような標準モジュールを提供し、これらは異なるシステム上のネイティブなプラットフォームダイアログにマップする。公式な情報源によると、将来のリリースではもっと多くのダイアログがサポートされる予定である。
Qt Quick 5.1は、ウィンドウ宣言の著しい改善とウィンドウのクローズリクエストを処理できるクロージングシグナルを導入する。更にTextEdit と新TextArea コントロールは、シンタックスハイライト、コード補完、プリントサポートなどの高度なフィーチャを含んでいる。一方、ApplicationWindowは、QMLにおけるウィンドウ固有のMenuBar, ToolBar、StatusBarの設定をサポートする。
Qt 5.1はQQmlApplicationEngineを含んでおり、これによって、qt quick windowの設定、正しい翻訳ファイルの選択ができる。そして、暗黙的にアプリケーションのquit() signalをあなたのルートウィンドウに接続する。 QWidgetに含まれるcreateWindowContainer() 関数は、既存のウィジェットベースのアプリケーション内にQt Quick 2 シーンを含む機能を提供する。