Visual Studio 2013 (VS2013)を使用しようとしているC#とVisual Basic開発者に対する主要な詳細: VS2013ではどちらの言語にも変更がないことをMicrosoftのプログラムマネージャーMads Torgersen氏に確認した。理由としては、言語チームがコンパイラ上にRoslynフレームワークの構築を完了させる必要があり、時間がないことが上げられている。Torgersen氏によると、
“古いコンパイラインフラは堅実でVS 2013はすばらしくそれをサポートしているが、将来のために私たちは新しい言語機能を加えることとは別にツール、言語機能とコンパイラAPIに投資しています。”(注釈：まもなくリリースされるNET 4.5.1 frameworkには新しい機能が提供されている)
C#の開発者であるAnders Hejlsberg氏が公表したVS2013のコンパイラは、VS2012のネイティブベースコンパイラと同等のC#/Visual Basicコンパイラ技術を使用しているという。しかし、VS2013の後継はC#とVisual BasicコンパイラにRoslynプロジェクトを活用している。Hejlsberg氏はRoslynコンパイラの機能は出そろっており、社内ではC#/VBコードベースでテストされていると述べた。残りのバグを取り除き、プロジェクトに磨きをかけるため、チームは追加コードとそれに対するテストをGitHubとCodePlexのような外部にソースコードを置いた。
結果として、新しいRoslyn CTPはおそらくVS2013のローンチ後になるだろう。RoslynコンパイラはVS2013にコマンドで有効・無効化できるように設計されているため、アウト・オブ・バウンドでリリースされたとしてもそれを開発者が有効化することは簡単である。Hejlsberg氏は、Roslynが完成するまでに予想以上の時間がかかっていることを認めたが、チームは既存のコードが確実にコンパイルできるようにしなくてはならない。開発チームがネイティブコードコンパイラが処理するべき実装のバグを発見したことが、Roslyn開発をさらに難しくしている。
Hejlsberg氏によると、開発者がRoslynに期待できることは、既存のコンパイラからパフォーマンスを劣化させることなく、より多くの機能を提供することだろうと言う。実際にRoslynは、新しいテクニックとアルゴリズムを使用して、既存のコンパイラのパフォーマンスと同等かそれ以上にマルチコアシステム上で非常によく機能することを意図している。すべてのユーザーは、特に大きなコードベースにおいて、改善を期待することができる。