Jira と Confluence の開発元である Atlassianは,自社の継続的デリバリツール Bamboo のバージョン5をリリースした。今回のバージョンでは,Jiraの管理するイシュー(Issue,課題)情報とコミットコードを,"デプロイメントプロジェクト" と呼ぶ機構を通じて,さまざまな環境へのデプロイメントに結合したのが特徴だ。関係者ならば誰でもデプロイメントを承認,あるいは拒否することができる。これらの機能によって,DevOpsコラボレーションをサポートするための,コードからデプロイメントに至るエンド・ツー・エンドの透過性を作り上げている。
Atlassianでプロダクトマーケティングマネージャを務めるSarah Goff-Dupont氏は,次のように語っている: "プロジェクトやリリースのデプロイメントの手段としての,クロスプラットフォームなDevOps指向の情報に加えて,リリースの準備状況に関してチーム内で議論することが容易になりました。"
Bambooによって,リリース候補版に関連するすべてのコード変更と,関連するJiraイシューの表示が可能になる。今回のリリースで導入された詳細な機能リストに加えて,バージョン5では,リリース候補版の詳細な情報も確認できるようになった。リリース候補版がどのような環境に対応していて,どのテストがいつどこで実行されたか,というような情報も示される。
デプロイ担当者,テスタ,システム管理者といった関係者が,組み込みのコメント機能を利用して,リリース候補版に関する議論を行うこともできる。 この方法を使って,実施/中止の判断を下すことも可能だ。その際の資料は,リリース候補版に常に結合された形式で,適切に保管される。
リリースのデプロイ状況を確認するための手段が,関連付けられたJiraイシューの新しいタブとして用意される。これによって開発者は,その問題をどこでテストできるのか,あるいはすでにステージングあるいは製品としてリリースされた後なのかを,一目で確認できるようになる。