先月、IBMはPivotalのCloud Foundryサポートを発表した。これは、この引き続き開発がされている人気のオープンソースPlatform-as-a-Serviceとのパートナーシップの一環だ。この発表はThe announcement comes as one in a string of backings from IBM for cloud-related open source projects.
Cloud Foundryを"Open Cloud Architecture"のPaaSレイヤとして使うことで、IBMは同社のクラウドソリューションを構成にオープンソースプロジェクトのレパートリーを追加することになる。OpenStackはIBMのクラウドプラットフォームの中核で動いており、同社はOpenStackのコミュニティでも自分たちを"大変アクティブ"なメンバとして積極的に売り込んでいる。
IBMはクラウド関連のオープンソースプロジェクトをサポートするのは、クラウドプラットフォーム構築に必要なソフトウエアの標準を開発する のに役立つと考えている。同社はCloud Standards Customer Councilに資金提供している。この組織はクラウドコンピューティングプラットフォームの"現実から誇大広告を引きはがす"ために作られた。さらに、クラウドコンピューティングの標準を策定するため、この組織はメンバの経験に基づき、ベストプラクティスやパターン、ケーススタディを公式化しようとしている。
Cloud Foundryは元々は、VMwareのクラウドコンピューティング部門にあったが、今年の始め、Pivotalの元に移動した。PivotalはVMwareとEMCが協力して作った会社でCloud Foundryを開発し、さまざまなオープンソースプロジェクトをサポートすることを目的にしている。Spring やGrailsが支援されている。
IBMがCloud Foundryのサポートを発表したのに合わせて、Pivotalはユーザとベンダ向けのコミュニティアドバイザリボードを設置し、このプラットフォームの舵取りを支援することを表明している。IBMはこのボードの最初のパートナーとなった。
IBMはCloud Foundry、OpenStack、その他の関連するオープンソースプロジェクトを支援することで、クラウド技術の成熟に信用を与え、企業がクラウドを有効なプラットフォームとして活用してくれるように先導しようとしている。この目的を達成するため、WebSphereを改良して、軽量化し、クラウド上で動作するようにしている。WebSphere Application Server Liberty Coreと呼ばれているこの改良版を使えば、企業向けアプリケーションをCloud Foundry上で動作させるられるようになるはずだ。これは、新しくCloud Foundry向けに開発されたLibery Buildpackを使って実現する。
歴史的にはIBMは新しい技術に対して"様子見"をする。実際、Linuxを正式に企業向けプラットフォームとして採用するのに9年も待っている。同社の詳しい評価プロセスは規制下にある企業や産業にとっては魅力的だ。というのも同社は技術に対する標準スキームを提供してくれるからだ。IBMのクラウドの標準化は同社のデータガバナンスの指針が動かしている。この指針は同社にクライアント向けソリューションに"ベストプラクティスと実績のある技術を使うこと"を要請している。
Pivotalの SpringOne2GXカンファレンスを前にして、IBMとPivotalはPlatformという名前の2日間のカンファレンスを開催する。内容はCloud Foundryプラットフォームの能力に特化している。カリフォルニア州はサンタクララで、9月の8日、9日に開催される予定だ。