Nokia Imaging SDKを使うと、開発者はNokia Lumia 1020のリリースと一緒に発表された最先端のイメージング技術のフィーチャを利用できるようになる。スマートカメラ、イメージの拡大縮小、クロッピング、ロスレスな自由回転をサポートする、あらゆる新規、ないし既存のWindows Phone 8プロジェクトにおいて、使うことができるネイティブのWindows Phone 8ライブラリである。
SDKにはまた、50の事前定義された効果とフィルター、更に簡単な自動エンハンス、フレーム、明るさコントロールのような拡張機能とJPEGイメージをデコード/エンコードし、RGBレベル、色相、彩度を調整する機能が提供されている。SDKに含まれている効果とフィルターは、特にアプリのスピードとメモリパフォーマンスを向上するために開発された。
Nokia Imaging SDK には、特許取得済のJPEG 技術であるRAJPEG が含まれており、これによって全イメージをデコードすることなく、あらゆるイメージデータにアクセスできる。更にSDKを使うのに、リタッチングのアルゴリズムを知っている必要はない。
SDKで開発するには、以下のコードを使ってイメージを選択する必要がある。
IBuffer jpegData;
MemoryStream jpegInMemory = new MemoryStream();
Await e.ChosenPhoto.CopyToAsync(jpegInMemory);
jpegData = jpegInMemory.GetWindowsRuntimeBuffer();
次のステップは、EditingSession オブジェクトを生成し、Visual Studioを使ってC#で既存プロジェクトにフィルターを追加し、フィルターを適用する。
EditingSession session = new EditingSession(jpegData);
session.AddFilter(FilterFactory.CreateFogFilter());
最後に、フィルターを適用した後のイメージが手に入る。br />
IBuffer jpegOut = await session.RenderToJpegAsync();
ライブラリはまた、C++ コードからも呼ぶことができ、フィルターを繋ぎ合わせることで、ユニークなビジュアル体験の生成することができる。
Nokia Imaging SDKを使って開発されたアプリは、エミュレータでは動かない。なぜならSDKは Windows フォンを動かすCPU用に最適化されているからだ。更に、SDKはWindows Phone 7との互換性はなく、Nokia Imaging SDK License Agreementの下で配布されている。