MicrosoftがUnit Test GeneratorエクステンションのRC(Release Candidate)ビルドをリリースした。MSTest,NUnit,XUnitなどのテストフレームワークや拡張機能のサポートに加えて,プロジェクトの新規作成,参照の追加,スタブ生成を自動化する機能を備える。生成されるユニットテストコードをネーミングルールに沿ったものにするようなカスタマイズも,コンテキストメニューを使って簡単に行うことができる。
Visual Studioギャラリからエクステンションをインストールすると,Test メニュー内に Configure Unit Test Generation という新しいメニューエントリが追加される。
このメニューから,テストフレームワークやメソッドボディの選択など,ユニットテストに関連するオプションを選択する新しいダイアログを表示する。
InfoQではMicrosoft ALM RangerのJoshua Weber氏に,Visual Studio Unit Test Generatorについてさらに詳しく聞いた。
InfoQ: Visual Studio Unit Test Generatorを開発した主な目的について,説明して頂けますか?
Visual Studio Unit Test Generatorは,ユニットテストを新たに作成するときのセットアップ作業を削減して,開発者の生産性を向上します。テスト作成という決まりきった作業を不要にすることによって,テストそのものを記述するというもっと価値の高い作業に,すぐに取り掛かることができるのです。プロジェクト作成の自動化,複数のテストフレームワークと拡張機能をターゲットとしたスタブの生成といった部分に重点を置いた"ユニットテスト生成"機能を,Visual Studio2012 IDEのツールメニューに追加するエクステンションです。
InfoQ: Visual Studio Unit Test Generatorにはどのような機能があるのでしょうか?
テストプロジェクトやテストクラス,テストスタブの生成と設定が可能です。開発者をより早く,テストの記述に取りかかれるようにしてくれます。開発チームのメンバが生成するテストコードが,既存のネーミングルールや構造スキームに適合するように設定するためのオプションも用意されています。MSTestやXUnit,NUnitのサポートもすべて設定で可能ですから,ユーザの環境にもっとも適したフレームワークを選択できます。
InfoQ: Unit Test GeneratorをVisual Stduioの次期バージョンにバンドルする予定はありますか?
方針上の理由から,残念ですがMicrosoftとしては将来の製品や,そこに含まれる機能についてコメントすることはできません。
InfoQ: 何%のユーザがVisual Studio Unit Test Generatorを使っているのでしょうか?
現在はフィードバックの収集を目的としたRC(Release Candidate)版が,コミュニティに対して無償で公開されています。ユーザ数などの公開できる情報は,現時点ではありません。
"すばらしい小ツールですね。すべてのユーザに必要な機能です。安定していますし,MSTest,NUnit,XUnitなど,複数のフレームワークをサポートしているのも非常に便利です。登録済みのバックログ以外に,ソリューションエクスプローラへの統合ができるといいですね。" AIT TeamSystemPro TeamのStefan Mieth氏はこう評している。