8/26週に NuGet 2.7 のリリースが発表された。同バージョンでは、パフォーマンス改善、新規の拡張API、コマンドラインでのパッケージ復元、Configuration Defaults 等の機能が追加された。
NuGet 2.7 ではメモリの使用量とディスク利用量が改善され、パッケージのインストールが高速化された。OData ベース・クエリのフィードも改善され、全体のデータ容量が削減されている。
その他の改善は以下に示す通りとなる。
- 新規の拡張API – IVsPackageInstallerServices と IVsPackageInstaller に新規メソッドが追加された。
- Configuration Defaults – "Machine-Wide" でのパッケージソースに関するデフォルト設定が変更可能になった。これは、企業内の内部ソースを利用する場合に必須の機能だ。
- コマンドラインからの パッケージ復元 を簡単化 – パッケージの復元をビルドプロセスに組み込むのが容易となった。また、同機能はすでに TFS に組み込まれている。
- 開発時のみの参照設定 – "開発時にのみ利用し、パッケージ化の際には利用しないパッケージ"を定義することが可能になった。
他の便利な変更点として、パッケージの復元化がデフォルトで有効化され、パッケージの復元化をソリューション単位で設定する必要はなくなった。また、同機能とコマンドラインによるパッケージ復元化を組み合わせることで、開発者側がソース管理からバイナリを個別に参照設定する必要がなくなった。
これらの機能に加え、今回のリリースでは約100個のバグフィックスが対応されている。しかし、他の既知のバグと同様、先頭に 0 を含むバージョンのパッケージを復元する際に失敗するようだ。
リリースノートを確認することで、すべての変更点を閲覧することが可能だ。
NuGet Concierge は先日 Microsoft からリリースされた NuGet とは独立したサービスだ。NuGet パッケージの config ファイルをアップロードすることで、利用しているパッケージとともに利用される頻度の高い他のパッケージを推奨してくれる。NuGet Concierge は現在データが制限されているようだが、時間をかけて改善予定だ。