OracleがJava 8でsun.misc.Compareインターフェイスとsun.misc.Sortクラスを削除する。これらはもはやJDKでは使われておらず、古く残されたクラスだ。sun.misc.Compareは2つのObjectを比較してintを返すインターフェイスだ。sun.misc.Sortはsun.misc.Compareを受け取り、Object配列をクイックソートを使ってソートするクラスだ。sun.miscパッケージはSun/Oracle内部向けであり、公式にサポートされているものとして使うべきではなく、すべてのJVMに移植されているわけではない。
これらは当初、deprecatedにすべきだと提案されていたが、OpenJDK Core Library Developmentメーリングリストのメンバによる合意のもと、もはやJDKから削除されている。この議論全体は、"Deprecate sun.misc.Sort and sun.misc.Compare"スレッドで読むことができる。Oracle JDKには、sun.miscから使われていないクラスを削除するというプライオリティ4のバグ、JDK-6852936もある。
sun.misc.Sortのユーザは、より良い代替としてjava.util.Arraysのsort()メソッドを使うことができる。sun.misc.Compareのユーザは、代わりにjava.util.Comparatorを使うことができる。
余談として、jdepsという新しいJDKコマンドラインツールがJava 8で登場する。これは開発者がアプリケーションとライブラリの静的依存関係を理解するのに役立つツールだ。これは非標準および内部APIの利用を特定するのにも役立ち、Javaコンパイラからの警告を補完する。この新しいツールについて、詳しくは"Provide a command-line tool to find static dependencies"スレッドで読むことができる。
sun.*パッケージを使ってはいけない理由について、詳しくはOracle公式のFAQ項目を読もう。