先週サンフランシスコで開催されたJavaOne 2013カンファレンスで,Azul SystemsとGil Tene氏がJava Community Process (JCP) Member of the Yearに選ばれた。この賞は過去1年間,Javaコミュニティに対してもっともプラスの影響を与えた企業,あるいは個人メンバに与えられるものだ。
"Javaコミュニティ全体を代表するGilの努力に対して,このような評価を頂いたことを,私たちはとても光栄なことと喜んでいます。" Azul Systemsの社長でCEOのScott Sellers氏は,記者発表で語っている。"GilはJavaの熱心な支持者であると同時に,説得力と魅力に満ちた講演者でもあります。彼の素晴らしいアイデアと創造性は,JavaとJVMの発展に大きく貢献しています。"
JCP執行委員会の選挙スケジュールは現在,10月15日から2週間を予定する投票期間に向けて進行中である。2011年に立候補したAzulとTwitterが,どちらも再び候補者に含まれている。
何よりもまず,執行委員会のメンバには,JCP内で仕様策定するためのJSR選択,およびパブリックレビュー後のドラフト仕様承認に対する責任がある。それらと同時に,完成した仕様書とそのリファレンス実装,TCK(Test Compatibility Kit)に対して,最終的に承認を与える役割も持っている。さらには,提案されたJSRのライセンス条件に関するレビューとガイダンスの提供など,JCPプロセス資料に掲載された多数の職務をも担っているのだ。
通常のプロセスに加えて,JCPを再構成するための JCP.next プロジェクトが現在進行中である。来年は重要な年になりそうだ。だから,あなたが投票権を持っているならば,それを行使するように強く推奨する。