MimeKit v0.5がNuGet Galleryにリリースされた。これには.NET Framework 4.0サポートに加え、Xamarin.AndroidおよびXamarin.iOSのサポートも含まれている。MIT/X11ライセンスのもと提供されており、あなたは制約なしに利用することができる。MIMEパーサはヘッダのパースとデコードをするのに、正規表現ではなく本物のトークンナイザーを利用している。
MimeKitは、不適切に分割されたquoted-printableとbase64ペイロードを含んだrfc2047 encoded-wordトークンを扱うことができる。また、マルチバイト文字シーケンスが単語間で分割されたシナリオも扱うことができる。
MimeKit.ParserOptionsを使うと、UTF-8とISO-8859-1に加えて、ユーザ独自のフォールバック文字セットを指定することができる。これはヘッダにある宣言されていない8ビットテキストの処理を可能にする。さらにMimeKitは、MIMEメッセージの構築時に、個々のヘッダをエンコーディングするためのシステムで利用可能な文字エンコーディングを指定する機能も提供する。
MimeKitに含まれているrfc2047およびrfc2231エンコーダは、実際のエンコーディングステップの前に適切なテキスト分割を実行する。これにより、各encoded-wordトークンが正しく完備されることを保証する。
「MimeKitがv1.0になるときには、モバイル開発がもっと簡単になるよう、XamarinのComponent Storeに追加する予定です。」と、MimeKitの開発者であるJeffrey Stedfastは言う。
MimeKit 0.5はS/MIMEメッセージパートの署名、暗号化、復号化、検証もサポートする。あなたはmultipart/signedアプローチかapplication/[x-]pkcs7-signature mime-typeを利用することができる。
「PGP/MIMEもサポートしたいのですが、これは少し厄介です。おそらくGpgMEやGnuPGといった外部のネイティブライブラリやプログラムに依存する必要があるでしょう。」Jeffreyは言う。
MimeKitは先進的なパーサ実装を備えているが、System.Net.Mailのひどい制限やバグの影響を受けない。しかも、Unix mboxファイルのパースもサポートしている。