NuoDBがNewSQLデータベースのバージョン2.0を発表した。これはクラウドもしくはプレミス環境で動かせる、リアルタイムリプリケーションを備えたグローバル分散データベースだ。
新機能でおそらく最も興味深いのは、データベースを世界中のさまざまなリージョンにデプロイできる機能だろう。この機能はコミュニケーションSaaSプロバイダのFathom Voiceによって、複数のAWSリージョンにNuoDBをデプロイしたプロダクション環境においてテストされている。私たちはCTOのSeth Proctor氏に、他では満たせないがNuoDBだと満たせるFathom Voiceのグローバルデータベース要求について尋ねた。
彼らはリージョンを横断してアプリ層をスケールでき、プログラムが論理的に1つのデータベースのように見えることを望んでいました。そのデータベースは高い可用性と各リージョン内の低遅延性を備えている必要があります。また彼らは管理しやすいデータベース、リプリケーションのセットアップ手順が不要で、パッシブサイトという概念がないことを望んでいました。
私たちはNuoDBがAmazonのクラウドでしか動かないのか、他にもデプロイできるのか聞いてみた。Seth氏はこう答えた。
ソフトウェアの一部はどこにでもデプロイ可能です。Fathomなどの会社はAWSで動かしていますが、私たちはGCEでもデモしていますし、定期的にオンプレミスや他のクラウドでもテストしています。
地理的に異なるゾーンを超えて、リプリケーションがどのように機能するのか、競合がどのように解決されるのか、ネットワークの分断が発生したときに何が起こるのか等については、彼らのホワイトペーパーThe Architecture and Motivation for NuoDBに詳しく説明されている。
他にも以下のような注目すべき新機能がある。
Automation Console – DBインスタンスのプロビジョニングとコントロールのためのコンソール機能。複数の設定(シングルホスト、小グループ(2-4ホスト)、複数ホスト(すべてのホストが同一リージョンにある)、地理的分散)によるセットアップを可能にする。
Javaストアド・プロシージャ – Javaで書かれたプロシージャをJDBCコネクション上にデプロイでき、コードをすべてのインスタンスに分散できるようになる。
Tungsten Replicatorが強化され、MySQLインスタンスからNuoDBへ、すべてのデータが移動可能になる。またDrupal CMS v7とunixODBCをサポートし、後者によりLinuxベースのプラットフォームが接続可能になる。