PowerShell MVPであるソフトウェア開発者のAdam Driscoll氏がPowerShell Toolsをリリースした。Visual Studio 2012および2013ベータ版を対象として,以前のアルファビルドよりもはるかに多い拡張機能を提供している。
先日リリースされたばかりのこのエクステンションは,Visual Studioエディタに構文強調表示やインテリセンス,コードフォールディングなどの言語サポートを追加する。インテリセンスでは,Visual Studio 2013と同様のコマンドレットや関数,変数,パラメータを補完する。またコードフォールディングでは,スクリプトやコメントブロックの折りたたみを可能にしている。
スクリプト出力やブレークポイント,ローカル変数,コールスタックやプロジェクトシステムのサポートに加えて,関数ナビゲーションのサポートも追加される。Get-PSCallStackコマンドレットを利用すれば,デバッガ内でのステップやブレークポイント到達時のコールスタックを表示することも可能だ。ただしコールスタックフレーム内の移動や,セッション状態の問合せはサポートされていない。
PowerShell Toolsエクステンションが提供するプロジェクトシステムは,PSM1,PSD1,PS1ファイルを認識する。ただし今回のリリースでは,自動サインやマニュフェスト自動生成はサポートされない。
"Microsoft Visual Studio Expressではエクステンションがサポートされていないので,無償であることのメリットが多くの人たち,中でもPowerShellスクリプト作成者には意味を持ちません。そこで私は,Visual Studio 2013のIsolated Shellをサポートすることにしたのです。こちらはまったくの無償ですから。" 開発者からの問合せに対して,氏はこう答えている。
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