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モバイルアプリのA/Bテスト

原文(投稿日:2013/11/29)へのリンク

Best.lyはモバイルアプリ向けのA/Bテストをサポートするサービスだ。コードの変更もApp Storeへの再提出も必要ない。今のところ、iOSプラットフォーム向けのネイティブライブラリしかないが、Android向けのライブラリもすでに開発中で、間もなく利用可能になる。

A/Bテストというのは、クリック率を最適化するためにマーケティングや広告の分野でよく使われている手法だ。たとえば、Webサイトを一部だけ異なる2つのバージョン(AとB)で公開する。そして、テストユーザを2つのグループに分けて、それぞれ一方のバージョンを使ってもらう。テストが終わったら、双方のバージョンのコンバージョンレートを比較し、どちらのバージョンの方がうまくいったか判断する。そして勝った方のバージョンを全ユーザ向けに公開する。

Best.lyにサインアップすると、モバイルアプリ開発者は異なるアプリケーションをオンラインで管理することができる。それぞれのアプリケーションに対して任意の数の実験(experiment)を持つことができ、1つの実験につき任意の数のバリエーションを持つことができる。実験はテストを必要とするアプリケーションのコンポーネントを表しており、バリエーションはそのコンポーネントの異なるバージョンの1つを表す。

iOSアプリケーションとBest.lyのインテグレーションは、CocoaPod ライブラリ経由でなされる。異なるバリエーションはブロック(ラムダやクロージャのためのObjective-C構成要素)として宣言される。どのブロックが実際に実行されるかは、Best.lyライブラリによって、実験に与えられた設定に基づいて選ばれる。

テスト実行中は、ダッシュボードからリアルタイムでユーザの振る舞いをモニタリングできる。バリエーションの重み付けは実行中に編集することができ、望ましい実験のバリエーションをコミットすることができる。バリエーションをコミットすると実験は終了し、全ユーザが選ばれたバリエーションを使うようになる。実行されるバリエーションはBest.lyが選ぶため、バリエーションの重み付けの調整やバリエーションのコミットのためにアプリケーションコードを変更する必要はない。したがって、アプリをApp Storeに再提出する必要もない。

料金はテストされるアプリケーションの月次ユーザ数に依存する。月に200ユーザまでは無料で、2,000ユーザでは$19、20,000ユーザでは$79、200,000ユーザでは$399となっている。すべてのプランには多変量テストと無制限の実験が含まれている。

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