DevOpムーブメントの著名人であるJez Humble氏とGene Kim氏がPuppet Labsと共同で2013 DevOps Survey Of Practiceを行っている。この調査の目的はそのようなITへの取り組みがハイパフォーマンスな組織を生み出しているかを調べることだ。調査は1月15日に終わる。調査には誰でも参加できる。
両氏が最近の記事で説明している通り、この調査では、いくつかの仮説を立て、テストをし、評価をしている。
- 価値の流れ全体にわたり高い信頼を獲得している小さなチーム。開発チーム、品質保証チーム、運用チーム
- 価値の流れ全体にわたり共有されている目的と痛み
- 小さな開発バッチのサイズ
- 継続的、自動統合、自動的テストの存在
- 学習と実験、イノベーションの文化
- 弾力的なシステムの開発
また、ふたつの全体にわたる仮説も検証している。リードタイムと製品の品質、顧客満足と従業員の幸せの相関についてだ。また、昨年の調査で行った、DevOpの実践とITのパフォーマンスの相関の上に、ITのパフォーマンスがビジネスのパフォーマンスに与える影響(ROA、マーケットシェア)についても調べている。
Gene氏はこの調査がなぜ妥当なのかInfoQに説明してくれた。
私たちはこの15年にわたってMartin Fowler氏が継続的統合とデリバリについて語ってきた基礎的な理論や実践をテストしています。この理論や実践がパフォーマンスや生産性、ビジネス価値や開発者の幸せを改善する確かな根拠を見つけられればいいと思っています。
2012 DevOps Survey Of Practiceでは、4039人が参加した。そして、ハイパフォーマンスな組織には共通のパターンがあることがわかった。パフォーマンスが低い組織と比べ、30倍も変更リードタイムが短い。数週間や数ヶ月ではなく、数時間、数分しかかからない。また、変更による失敗(運用環境の動作停止やサービス障害)も50%も少なく、復旧時間も12倍も早い。
The DevOps Surveys of Practiceはクロス母集団研究だ。前述した両氏の記事によれば、今回の研究は"どのような要因(実践や文化など)が結果(ITパフォーマンス)と相関しているかを明らかにするための研究手法"を使っており、この手法は例えば、医療調査で使われている。クロス母集団調査はITの世界で行われている仮説支持の手法よりも厳密である。
Gene氏は多くの開発者が調査に参加してくれることを望んでいる。
すでに4000人以上の返答をもらっており、昨年より多いです。しかし、さらに多くの開発者に参加してもらいたいです。というのも、今年はDevOpのdevの部分を深く調べたいからです。昨年はOpの方を詳しく調べました。
調査は1月15日で終了。結果は2014年中頃に発表予定。