PowerShellチームは新しいDesired Configuration State (DSC)リソースをリリースした。これはコンピュータの構成を実現する構成ブロックだ。リソースキットが公開されたのはPowerShellコミュニティが、より多くのDSCリソースを作成するのを促すために公開された。
DSC Resource Kit Wave 1には8つの新しいリソースが含まれており、5つのモジュールにパッケージ化されている。xWebAdministration、 xComputerManagement、xPSDesiredStateConfiguration、xNetworking、xHyperVだ。組み込みのリソースとともにこのリソースキットを使うとDSCでゼロからウェブサーバを構成できる。
xWebAdministrationモジュールにはxWebsiteリソースが含まれている。このリソースを使うとウェブサイトを構成できる。xComputerManagementモジュールには、xComputerリソースが含まれており、コンピュータをリネームしたり、ワークグループやドメインを変更できる。xPSDesiredStateConfigurationモジュールにはxDscWebServiceリソースが含まれており、プルサーバであるDSCサービスを構成できる。xNetworkingモジュールはふたつのリソースを含んでいる。xIPAddressとxDnsServerAddressだ。ノード、つまりコンピュータのIPアドレス、DNSサーバのアドレスを構成する。xHyperVモジュールは仮想マシンを構成できる。つまり、Hyper-Vの仮想ハードディスクファイル(VHD)と仮想スイッチというWindowsの仮想サーバ環境だ。これらの機能はxVMHyperV、xVhd、xVMSwitchリソースでそれぞれ構成される。
このDSC Resource KitにはMicrosoftはサポートプログラムやサービスを提供していない。このことを示すために、モジュールとリソースにはプレフィックスとして"x"がついている。開発チームはフィードバックをもらえれば、フィックスを提供するかもしれない。
DSC Resource Kitに含まれるすべてのリソースは、コピー、修正ができる。リソースを修正する場合は、そのリソースやモジュールや関連する物をリネームすることが推奨されている。"MSFT"を置き換えて、自分の組織の名前にし、"x"を削除するのだ。例えば、MSFT_xWebsiteをContoso_Websiteにする。
DSC Resource KitはWindows Server 2012だけで検証されている。しかし、PowerShell 4.0がインストールされていればどこでも動くはずだ。