初の開催となるAgile Singapore Conference 2013のテーマは「Producing Software, Professionally」だった。このカンファレンスは東南アジアのアジャイルコミュニティにとって重要なイベントだ。
Jim McCarthy氏とDavid Hussman氏がキーノートを行い、Kent Beck氏のセッションは非常に人気を集めたためにキーノート会場で行われた。
この他、Tom Gilb氏、Kevlin Henney氏、Bas Vodde氏らによる26のセッションが行われた。
2日間のイベントには、アイデアを交換し経験を共有しようと21カ国から400名の参加者が集まり、議論と人脈作りの良い機会となった。
Jim McCarthy氏によるカルチャーデザインとこれからの壮大さの時代に関する情熱的なキーノートで、カンファレンスは幕を開けた。彼は素晴らしいプロダクトを届けるには、複数のカルチャーを持つチームが重要であると主張した。彼はカンファレンスをこう考えている。
「世界中の至るところで成功を収めた、国を超えたソフトウェアカルチャーの最初の開花の生きた実例としての東西の出会い」
Jim氏はシンガポールがソフトウェアルネサンスの生誕の地になるというビジョンを披露し、聴衆を沸かせた。
Kent Beck氏は「Ease at Work」というセッションで、非常に個人的な話として、自分はFacebookでは決して最高のプログラマではない、と話して聴衆を驚かせた。だが、彼はありのままの自分に満足しており、自分の仕事を誇りに思っている。Kent氏はソフトウェアを生み出すことに対するプロフェッショナルな姿勢を明らかにし、そのために重要な考え方や体験について指摘した。そして、自分の偽りのイメージを作り出すのにエネルギーを費やすのは無駄である、と強く主張した。彼は大胆にこう述べた。
「だから私の仕事は重要なのです。私のコードは動きます。私は公約します。私は責任を持ちます。」
David Hussman氏はクロージングキーノートで、聴衆にFrank Zappaの「Shut Up and Play Yer Guitar」へのチャレンジを求めた。彼が言いたいのは、プロセス順守について話すのをやめて、プロダクトのデリバリーにフォーカスしようということだ。
David氏はプロダクトの売上や市場の変化といった測定可能な成果を促すようなツールを選択することについて話した。
InfoQのサイトでは、セッションのビデオなどを公開する予定だ。