プロジェクトとアプリケーションが高速で構築可能になる新しいプロジェクトテンプレートが Visual Studio 2013 に対して追加された。新しいインターフェースの追加に伴い、新しい MVC プロジェクトを作成可能になり、自動生成した Web API や Web Froms プロジェクトに Web Forms 画面の追加が容易になった。
Visual Studio 2013 でASP.NET プロジェクトを作成した時点で、Bootstrap を使用したテーマに加え、基本的な Home, About, Contact ページ間遷移が可能なプロジェクトが ASP.NET MVC, Web Forms, Web API, SPA の機能にかかわりなく利用可能だ。更に Visual Studio 2013 ではユーザの認証について、プロジェクト毎に必要なプロバイダとして Windows, Active Directory, Facebook, Twitter, Microsoft Account, Google 等のソーシャルメディアアカウントも利用することができる。
Visual Studio 2013 は Project_Readme.html を伴っており、新規プロジェクトの作成後に閲覧することができる。同ファイルを閲覧することで、ASP.NET の新機能、プロジェクト作成後に実施する手順、配置されたリソースに加えた、テーマのカスタマイズ方法やデプロイ方法を確認することができる。
最新版の ASP.NET リリースに含まれる ASP.NET Identity は新しいメンバーシップであり、アプリケーションデータをユーザ情報に統合することが容易になった。更に、アプリケーション毎のユーザ情報を永続化する対象が選択可能になり、SQL Server や NoSQL である Windows Azure Storage Tables にもデータ格納が可能だ。Microsoft.AspNet.Identity.Core.1.0.0, Microsoft.AspNet.Identity.EntityFramework.1.0.0, Microsoft.AspNet.Identity.Owin.1.0.0 は NuGet パッケージで公開されており、ASP.NET Identity を伴ってる。
ASP.NET の web optimization では、リソースを束ねて最小化することで ASP.NET アプリケーションのパフォーマンスの改善を行う。Microsoft.AspNet.Web.Optimization.1.1.1 はWebGreaseとAntlrに依存しており、NuGet パッケージに公開されている。Microsoft.AspNet.Providers.Core パッケージでは、アプリケーションのセッションデータを格納するために利用される。
Microsoft.Owin.Security.ActiveDirectory、Microsoft.Owin.Security.Cookies、Microsoft.Owin.Security.Facebook、Microsoft.Owin.Security.Google、Microsoft.Owin.Security.Jwt、Microsoft.Owin.Security.MicrosoftAccount、Microsoft.Owin.Security.OAuth、Microsoft.Owin.Security.Twitter はそれぞれ NuGet パッケージであり、MVC、Web Forms、Web API に関する Individual Accounts や Web API についての Organization Accounts を構成可能だ。
Microsoft.AspNet.FriendlyUrls パッケージは Friendly URL を生成することが可能であり、モバイルとデスクトップ向けに画面を容易に切り替える機能をもっている。ScriptManager コントロールは、optimization 機能と ScriptManager を利用した jQuery を組み込んだプロジェクトテンプレートが利用可能になる。
Visual Studio 2013 は ASP.NET MVC と Web API のプロジェクトテンプレートを改良しており、同テンプレートに Microsoft.AspNet.WebAPI.HelpPage を利用した新しいヘルプページのテンプレートを伴っている。