WindowsインストールパッケージツールWixのバージョン3.8がリリースされた。VotiveとWiXのネイティブライブラリを通じて,Visual Studio 2013をサポートする。WixStandardBootstrapperApplicationの拡張によるブートストラッパアプリケーション機能,インストール時にWindows 8.1を検出する機能,Visual Studio 2013を使ってWixVSExtension内のプロパティを検索する機能などを備えている。
fun.AutoVersionプリプロセッサ機能がアップデートされて,バージョン番号の自動付加が可能になるとともに,新しいWixStandardBootstrapperApplicationテーマも追加された。さらには,CloseApplicationによるセッション終了メッセージの送信後もプログラムが動作している場合に,プロンプトメッセージが表示されるような変更も行われている。通常のメッセージが無視される場合,プロセスを強制終了することも可能だ。
ThmUtilによる非表示コントロールや透過イメージのサポート機能,LocUtilは地域固有の言語リソースの代わりにデフォルトの言語リソースの収集をサポートする機能を提供する。
Publish@PropertyがWixVariablesを受け付けない,x64 MSBuildの実行時にAssemblyFoldersが作成されない,Visual Studio 2012からプロジェクトを生成した場合に .resx のエラーが発生するなどといった,いくつかのバグも修正されている。リブート時にブートストラッパ 変数が設定されないという問題にも対応した。.NET Framework 4.5のプロパティに関するドキュメントが提供され,heat.exeがCPU負荷100%でハングアップする障害も解消された。
前回のリリースではスロベニア語のIDが間違っていたが,これもv3.8で訂正されている。さらには,WixVSExtensionでVisual Studio 2013 の全エディションが正しく認識されるようになっているのと同時に,Visual Studioの参照追加ダイアログにBootstrapCoreアセンブリが表示されない問題も解決されている。