XAML Spy 2.0.5 がリリースされた。SliverlightやWindows Phone, Windows Store, WPFなど任意のXAMLアプリを,ソース添付の有無どちらでも簡単に追加可能なAdd App Wizardが付属する。ソースコードの入手ができないXAMLアプリをスパイする機能もサポートされている。
今回のアップデートでは,インストール済みのアプリをナビゲートするXAML Spy ExploerツールバーのShow All Appsボタンの利用や,ブラウザ外で動作するSilverlightアプリやWindows Storeアプリの調査が,Visual Studio 2013から可能になった。
ソリューションエクスプローラの右クリックからオープンできるManage XML Spy for Solutionダイアログを使えば,複数のプロジェクトに対して,XAML Spyの有効・無効を一度に切り替えることも可能だ。開発者には,XAML Spyの有効になっているプロジェクトの名前を知ることもできる。
InfoQではFirst Floor SoftwareのKoen Zwikstra氏から,最新リリースに関する詳しい話を聞いた。
InfoQ: XAML Spyの本当の目的と,そのメリットについて説明してください。
最終的な目的は時間の節約です。XAML Spyは開発者に,実行中のXAMLアプリの "中身" を覗いて見るという,ユニークな能力を提供するものです。彼らのXAMLアプリが実際にどのように動いているのを理解して,考えられる問題を迅速に特定するために役立ちます。問題解決の時間を短縮するツールを提供することで,開発者の生産性が向上するのは間違いありません。
InfoQ: XAML Spyを使用するシナリオをいくつか挙げて頂けますか?
シナリオ1 - ビジュアル要素のレンダリングの様子や理由の理解。 表示要素のすべてのプロパティにアクセスできますから,ユーザインターフェースのビジュアルツリーをリアルタイムで見ることが可能です。
シナリオ2 - アプリのストレージに対する,完全なファイルシステムアクセス。ほとんどのXAMLアプリは,ローカルディスク上に分離ストレージを確保します。このストレージのフォルダやファイルにアクセスするのは非常に難しいのですが,XAML Spyならば,分離したストレージのファイルにも超簡単にアクセスできます。
シナリオ3 - メモリやレンダリングに関する問題の特定に役立つパフォーマンスモニタ。
シナリオ4 - アクセシビリティアプリ (スクリーンリーダなどの自動化ツール) を使用した場合のXAMLアプリの様子を学ぶのに役立つ自動ビジュアルツリー。