ネイティブアプリの開発とデバッグを行うVisual Studio用エクステンションのAndroid++がリリースされた。ゼロ・ハードウェア・リストリクション, MSBuild, LLVM, GCC, GDB統合デバッグをサポートする。ゼロ・ハードウェア・リストリクションによってハードウェアやベンダの制約，ライセンスチェックなどに関係なく，ほとんどのデバイス上でデバッグすることができる。その他にもC/C++，Java，リソース生成をサポートするカスタムビルドスクリプトや，依存関係をトラッキングして，デプロイの全段階でリビルドを最小化する機能が含まれている。
Android++は，カスタマイズ可能なコンパイラオプションが提供されている。ユーザはLLVM, Clang, あるいはGCCベースのソースコンパイルのいずれかを選択することができる。プリコンパイルヘッダ(PCH)，並行コンパイル，デバイスとエミュレータを使用したVisual Stduio内でのソースレベルデバッグもサポートされる。アプリケーションを自動デプロイによる実行や，すでに実行中のプロセスへのアタッチも可能だ。
Android++は，Visual Studioを使用したAndroidアプリケーションの開発を支援するエクステンションだ。特にNDKベースのC/C++アプリケーションを中心に，カスタマイズ可能なデプロイ操作，リソース管理，Javaソースコンパイルとの統合などのサポートを提供する。
Android++エクステンションを使用するには，Microsoft Visual Studio 2010, 2012, 2013のいずれかにアクセスする必要がある。ただしVisual Studio express editionはサポートされない。この記事の時点では，Android開発の経験を持つ開発者のみを対象としたクローズドベータとして提供されている。パブリックベータに関する時間枠については何も示されていないが，今後数週間を掛けて段階的に公開されていくのではないかと思われる。