Isaac Schlueter氏がNode.jsのプロジェクトリーダーの座を、コントリビュータでJoyent従業員でもあるTJ Fontaine氏に引き継ぐことを発表した。JoyentはNode.jsプロジェクトを後援している企業だ。2012年1月にNode.jsプロジェクトの創始者であるRyan Dahl氏がその座を降りて以来、Isaac氏はNode.jsプロジェクトをリードしてきた。TJ氏はフォローアップ記事で、Node.jsプロジェクトの来年の目標について詳しく説明している。
The Next Phase of Node.jsという記事で、Isaac氏はプロジェクトに対するTJ氏の多大な貢献について説明するとともに、今後の計画についても言及している。Isaac氏によると、TJ氏はこれまでもNodeを効率よくリードしてきており、この動きはそれを公式なものにしたにすぎないと言う。TJ氏はVentureBeatとのインタビューでこう語っている。「今回の発表はほとんど何も変更はありません。ここしばらく、Nodeは(私のリーダーシップのもと)運営されてきました。今回はそれを公式なものにしたにすぎません」
Isaac氏はJoyentの元従業員としてコミッターのままnpm, Inc.という名前の新たなスタートアップを立ち上げる。この会社は人気のあるNode.jsのパッケージマネージャ、npmにフォーカスするという。このスタートアップについて、今のところ詳細は不明だが、Isaac氏は、このnpm関連のビジネス構築によりこれまでのnpmの動きが変わることはないことを、コミュニティに約束している。
「npmに関係する新しいプロダクトとサービスを提供するため、私はnpm, Inc.という会社を立ち上げます。実際これがどのように機能するのか、何を提供するのか、もうすぐ詳細が語れるでしょう。今のところ言えるのは、現在フリーなものはすべてフリーのまま、現在信用できないものはもっと信用できるようにするということです。この新たな収益の追求は、長期的に継続可能なやり方でnpmレジストリサービスを提供し続けるためであり、非常に注意深くやる必要があります。これまで一緒にやってきたことを傷付けるものではありません」
TJ氏はフォローアップ記事で、2014年のNode.jsの計画について詳しく説明しており、そこには今度のバージョン0.12のリリースも含まれている。さらには、Nodeの基盤となっているGoogleによるオープンソースJavaScriptエンジンv8の新たなリリースで期待されている機能の統合とさらなるツールの必要性についても語っている。
今後プロジェクトをどのようにうまくやっていくかについては、コミュニティがフィードバックしたり参加したりする余地がある。VentureBeatとのインタビューでも、Node.jsコアチームは行動規範に取り組んでいると述べている。「Fontaine氏が言っていた言葉は、Nodeプロジェクトとそのチームが仕事をやりとげるのに不可欠な、一体感のような価値を成文化するだろう」