Pebbleは 人気のPebbleとPebble Steelスマートウォッチを提供している。同社は今月始め、アプリストアを開設した。このアプリストアは顧客と開発者にアプリの配布チャンネルを提供し、"ユーザがPebbleアプリを探す第一の場所"を作ることが目的だ。
Pebbleによれば、このアプリストアはユーザが直接ブラウズしてサードパーティのアプリをダウンロードできる"ウエアラブルコンピューティングの歴史上"初めてのアプリストアだ。同社はこのアプリストアを開発者にとって"アプリをユーザに知らしめ、配布するための最良の方法"と位置づけている。
Pebbleのアプリストアがオープンする前までは、ユーザは同社が奨めるアプリやMy Pebble Facesのようなサイトに頼ってアプリを探すしかなかった。同社によれば、今後もサードパーティのサービスやストアでのアプリの検索やインストールは合法だ。
Pebbleスマートウォッチはスマートフォンとともに利用する。スマートフォンを置き換えるものではない。最も一般的な使い方として同社が挙げるのは、
- 携帯アプリのミニダッシュボードアプリ。
- ウェブからデータを取得するアプリ。
- 携帯アプリをリモートコントロールするアプリ。Pebbleのボタンで携帯を動かす。
新しいPebbleアプリストアでは、アプリは6つのカテゴリに別けられている。デイリー、ツール&ユーティリティ、通知、リモート、フィットネス、ゲームだ。また、iOSとAndroid向けのPebbleで動作するウォッチフェイスとコンパニオンアプリも提供する。
PebbleはCベースのSDKを開発者に提供する。Objective-CとJavaのフレームワークも提供する。これらのフレームワークはPebbleKitと呼ばれており、iOS/AndroidとPebbleウォッチを統合できる。さらに、PebbleKit JavaScript Frameworkを使うと開発者はウォッチアプリとiOSとAndroidデバイスをネイティブプログラミングなしで統合できる。iOSの開発者規約ではiOSアプリ内で実行可能コードをダウンロードすることを禁止しているが、すべてのJavaScriptウォッチアプリはiOS Pebbleアプリに含まれている。したがって、JavaScriptウォッチアプリはすぐには利用できないだろう。新しいiOS Pebbleアプリがリリースされてからだ。
アプリストアには誰でも出品できる。ただし、Pebbleの規約と開発者規約を守る必要がある。
また、Pebbleによれば、アプリは個別にはレビューや承認はされていない。しかし、Pebbleは規約や条件に従わないアプリを削除する権利を有している。また現時点では有料アプリはサポートしていない。マネタイズはiOSとAndroidのコンパニオンアプリのリリースに依存する。
PebbleアプリはiOS向けのPebbleアプリと統合されており、すぐにAndroidでも利用できる。現在はベータ版だ。
PebbleはKickstarterでのクラウドファンディングで大成功して元々、100,000ドルを調達しようとしていたにもかかわらず、1000万ドルを調達した。Time誌によれば、Pebbleの成功の要因は低価格、iPhoneのサポート、タイミングだ。
ストア開設時点で、約1,000のアプリがあるが、The VergeのChris Welch氏によれば、"どのような数字よりも利便性が重要です。アプリストアを開設することで、Pebbleは顧客に新しいソフトウエアを見つけ、試すための統一的な方法を与えたのです"。
The VergeのライターであるChristina Bonnington氏によれば、長らく待たれていたPebble App Storeは"サードパーティ開発者のエコシステムとその背後にあるひとつの強固なマーケットプレイス"であり、"スマートウォッチに何ができるのかをを示すだろう"と述べている。