HTML5だけをつかった独自のモバイル開発アプローチから方向転換し、Mozilla社はFirefox OSに向けたCordovaへのサポート追加に取り組んでいる。このサポートは、最新のCordova 3.4.0で提供された。
CordovaでのFirefox OSアプリケーション作成には、Firefoxベースのテスト用ツールであるApp Managerを使うことができる。アプリケーションのデバッグとデプロイは、実際の端末もしくはFirefox OS Simulator上で行う。Mozilla社は次に述べるような、現時点で実装ずみのCordova用プラグインを使用するアプリケーション構築について、詳細な説明書を提供している。すなわち通知、コンパス、加速度センサ、カメラ、電話帳そして位置情報プラグインである。目下開発中のものとしては、ネットワーク、ファイル、ファイル転送、メディア、バッテリ使用状況などのプラグインもある。
Mozilla社は『Phones for Apps』プログラムを拡大しており、『優れた』HTML5アプリケーションをFirefox OSに移植することに関心がある開発者に、端末を提供(1アプリごとに1つ)している。開発者はここ(Phones for Cordova/PhoneGap Ports application)からこのプログラムに応募することができる。
Adobe社については、Firefox OSへのサポートを追加した一方、PhoneGapとPhoneGap Buildは、WebOSやSymbian、PhoneGapバージョン3.0以上を使っているBlackberry(バージョン7.0以下)アプリのサポートを止めている。 そして、PhoneGap BuildはWebOS、Symbian、BlackberryそしてWindows Phone 7のサポートを7月に終了する。これらのモバイルOS向けには、古いバージョンのプラットフォームを使うようユーザに勧めている。このアナウンスの明るい面としては、PhoneGap BuildがWindows Phone 8のサポートを決定し、Blackberry 10とFirefox OSのサポートを『検討中』であることだ。