AngularJSチームは、『AngularJS 2.0はモバイルアプリケーションのフレームワークです』と述べている。このフレームワークはデスクトップ向けサポートを続けていくであろうが、おそらく今後の焦点はモバイル開発となるだろう。そのゴールには、コード変換によるEcmaScript 6のサポートも含まれている(今はまだブラウザがES6をサポートしていないため)。
この計画された変更点は『AngularJS 2.0』という記事で概要が紹介されており、この記事には開発者からのフィードバックを集めるための設計ドキュメントへのリンクがある。
変更案についての簡単な説明は以下の通りである。
- Traceurのコード変換によるES6サポート。開発者はES5で書き続けることもできる
- 変更検知の高速化
- Angular.jsの包括的ロギングサービス『diary.js』による計測
- モジュール性の向上
- よりシンプルな依存性注入 - 命令よりも宣言、ES6 Modulesによるモジュール読み込み、子のインジェクタによるJS構成要素の遅延ロード。この設計の大部分はすでに実装済みである
- テンプレートとディレクティブの改善 - よりシンプルなDirective API、Web標準を使用した他のコンポーネントフレームワークとの統合、パフォーマンス改善、そしてIDEによるテンプレートの解析とバリデーションを可能にする
- フォールバックでサポートされている、ブラウザのネイティブ機能を利用したより良いタッチアニメーション。少なくとも60FPS以上を目標としている
- ルーティングの改善 - 状態によるルーティング、認証と認可の統合、オプションとしていくつかのviewに対する状態保持機能
- より良い永続性 - モバイルにとって特に有用な、サーバとの同期による『always offline』モードのサポート
- 自動アップデートがあるモダンブラウザ―Chrome、Firefox、Opera、SafariそしてIE11―のみをサポートする。モバイルにおいては、Android版Chrome、iOS 6以上、Windows Phone 8以上そしてFirefox Mobileである。Andoridの古いバージョンについては『おそらく』サポートする
変更点の多くは設計中であったり、プロトタイプ開発の段階であったりするため、最終リリースでは現在提案されているものとは異なった様相になるかもしれない。なお、いくつかのAngular.jsのルートを通じて、フィードバックを送ることができる。