モバイル分析の企業であるFlurryは、平均的なアメリカの消費者がモバイルデバイスに費やす時間についてのレポートを公表した。調査期間は2014年1月から3月。Flurryがレポートを公表するのはこれで2回目。比較すると興味深い事実が明らかになる。
Flurryのブログで同社のCEOであるSimon Khalaf氏が今回の調査の要点を説明している。
全般的な傾向
- 平均的なアメリカの消費者がモバイルに費やす時間は1日当たり2時間42分に上昇した(12分増加)。
- アプリが消費者の時間の86%を占めている。モバイルウェブより多い。
- モバイルウェブは14%。約22分で去年は20%だった。
アプリのカテゴリ
- ゲームは以前として32%でトップ。
- ソーシャルアプリ、メッセージングアプリが24%から28%へ増えた。
- プロダクティビティアプリが2%から4%のシェアになった。
- 娯楽アプリ、ユーティリティアプリは8%のシェアを維持。
- ブラウザのシェアは20%から14%へ現象。Safariは12%から7%に。
トップフランチャイズ
- Facebookは17%のシェア。アメリカではトップ。しかし、成長するソーシャルアプリの世界ではシェアを落としている。
- YouTubeは4%のシェア。娯楽カテゴリの中では50%。
- FacebookとGoogleは約25%を占める。
- 全体の時間消費の40%をトップ10のフランチャイズが占める。マーケットが断片化しており、新しいフランチャイズにとってはチャンス。
- Pinterest、Snapchat、WhatsApp(Facebookに買収された)、Waze(Googleの買収された)、Spotifyなどの新しいアプリが普及し、1、2%を占めている。
Simon Khalaf氏によれば、2014年のアプリの動向を占うには早すぎるものの、"アプリが勝者であり、モバイルブラザは後塵を拝している"状況だ。
Sarah Perez氏のTechCrunchの記事によれば、成長するソーシャルアプリの中でFacebookのシェアが落ちているのは、Facebookによるソーシャル化からより小さくプライベートなメッセージングアプリケーションによる共有に移行しているのを示している。さらに、消費時間の平均の増加がわずかなのは、デバイス上での時間消費が頭打ちし始めているのを示している。
また、Sarah氏はFlurryが世界中の13億台のデバイス上の450,000のモバイルアプリのネットワークからデータを集める一方、comScoreを使ってモバイルブラウザやモバイルアプリの利用を調べ、NetMarketShareでブラウザ利用の分布を調べていると指摘している。
Google検索によれば、Flurryのレポートは大きな反響を呼んでいる。特にアプリがウェブを超えたことにういては議論がわき起こっている。Twitterの議論では、Pete Spande氏がTwitter、LinkedIn、Facebook、Flipboard、などの人気のアプリはブラウザを組み込んでおり、ウェブサイトへの訪問の多くを占めていると指摘している。したがって、Flurryの調査結果はモバイルウェブが衰退していること示していない。アクセスの方法が変わっただけなのだ。