現在の"企業データの80%が非構造であり,構造データの2倍の速度で増加している"という事実を前置きに,ClouderaとMongoDBの2社は,ApacheベースのビッグデータプラットフォームとNoSQLソリューションの組み合わせをオプションとして提供する"戦略的"パートナーシップを発表した。
コラボレーション最初の成果がMongoDB Connector for Hadoop for DDH5である。これはHadoopユーザに対して,HDFSを通じたMongoDBとのデータ入出力機能を提供する。さらにThe Registerで引用されたMongoDBの製品マーケティングディレクタのKelly Stiman氏の説明によれば,"MapReduceジョブをMongoDB上でネイティブに動作させることが可能です"。それ以上の具体的な説明はないが,氏は今回がパートナーシップの始まりであり,今後さらなる計画があることも付け加えている。また,プレスリリースで言及された改良点のひとつであるMongoDB Connectorの新バージョンでは,MongoDBとHadoop間のデータ管理がこれまでより改善されている。
Clouderaはここ最近,ニュースに事欠かない。T.Rowe PriceとGoogle Ventures,Michael Dell氏による1億6千万ドルの出資を皮切りに,Intelも7億4千万ドルの株式投資を行っている。Intelが18%の株式を受け取ることから,同社の現在の評価額はおよそ40億ドルと推測される。
同社は先日,Hadoopをインストールせずに実行可能なCloudera Live(ベータ版)を発表した。Cloudera Liveでは,Hadoop上のHueインターフェースを通じて,既存データあるいはユーザデータ上でのHive, Impala, あるいはPigクエリとジョブの生成と実行が可能になる。
Clouderaでは,Hadoop上で動作するビッグデータアプリケーション用のRDBMSを提供するSplice Machineや,クエリを使用せずにリアルタイムのビッグデータ解析が可能なAyasdiなど,100以上のCDH5パートナ製品を承認している。