Mozillaが新しいバージョンのFirefox OSをMozillaのパートナーが利用できるようになったことを発表した。この新しいバージョンは既に新しいZTEモバイルフォン、ZTE Open Cで利用されている。
新しいFirefox OS 1.3はWebGL、asm.js、WebAudio APIsを追加することでグラフィック、ゲーミングアプリケーションのサポートを改善している。
- WebGLはインタラクティブな3Dグラフィクスと2Dグラフィクスをプラグインなしで描画できるJavaScript API。WebGLのプログラムはJavaScriptで書かれたコードとGraphics Processing Unit (GPU)で実行されるシェーダコードで構成されている。
- asm.jsはJavaScriptの性能最適化バージョン。開発者はC/C++のプログラムをウェブの世界に持ち込み、ネイティブ並みの速度を実現できる。asm.jsは特に既存のゲームエンジンをウェブの世界に移植するのに使われている。
- WebAudioはウェブアプリケーションで音声を処理するためのJavaScript APIを記述する。
ゲーミング技術に加え、Firefox OS 1.3はNFCのサポートを拡張し、WebNFC APIを利用できるようにした。開発者はアプリでNFCペアリングとタグの読み取りを実験できる。Mozillaによれば、将来のアップデートではさらに機能が追加されるという。
Gecko Platformプラットフォームは新しいWebAPIでさらに加速する。
- 共有ワーカーによって、より強力なデータ処理とリソースの共有を実現でき、開発者は高速なアプリケーションを開発できる。
- SpeakerManagerを使うと開発者は電話のスピーカーにアクセスできるようになる。FMラジオのようなアプリケーションはヘッドフォンなしで聞ける。
- WebIccManager APIは複数のSIMカードをサポートする。
また、Firefox OS 1.3にはRTSPストリーミングフレームワークが含まれており、開発者は既存の技術を使うことができる。
変更点の完全な一覧はリリースノードにある。