Oracleは3月25日にNetBeans 8をリリースし、同時にウェビナーで正式にJava 8を説明した。
1週間前、Java Platform GroupのチーフアーキテクトのMark Reinhold氏はJDK 8がGAに達したと発表した。Java開発コミュニティにとっては朗報だ。
NetBeans 8には、多くのJava 8向けに強化された機能がある。例えば、コード分析やプロファイル、ラムダ、ストリーム、メソッド参照に対するエディタの機能強化だ。また、Java SE EmbeddedをサポートしてRaspberry Piのような組み込みデバイス向けのアプリケーションのデプロイ、実行、デバッグを可能にする。これからリリースされる予定のJava ME 8の仕様もサポートする。
また、NetBeans 8は、多くのHTML5の機能をサポートする。AngularJS、Knockout、その他のJavaScriptフレームワーク向けのコード補完の強化、Karma、Gruntの統合、ライブプレビュー、Chrome Developer Toolsの統合などだ。Java EEのサポート、Java Editor、PHP Editor、Versioning Systemも改善されている。
The NetBeans IDE 8.0 Informationページには今回のリリースの詳細が記載されている。PrimeFaces CRUDの生成、Faceletsコードの生成、Tomcat 8.0 / TomEEのサポート、Mavenの性能改善などだ。Pythonのサポートについては述べられていない。以下の通り、スクリーンキャストも公開されているので、学習しやすい。
- Smart Migration to JDK 8
- PrimeFaces Development with NetBeans IDE 8
- NetBeans IDE Support for Java ME 8
NetBeans 8のAngularJSサポートについてGeertjan Wielenga氏がブログに書いている。Integrated AngularJS Developmentと題したこの記事にたいして、いくつかコメントがついている。いずれも、肯定的な反応だ。
- "すばらしいですね。"
- "すばらしい。やっとウェブ開発でお気に入りのIDEで開発できます。"
- "本当にすごいですね。Netbeansに戻すかもしれません。AngularJSのサポートは本当にすごいです。"
NetBeans 8に本当によいと思える改善点があるかどうかNetBeansのユーザに聞いてみたところ、性能やWildFlyのサポート、AngularJSのサポート、 Android開発、SCSSのサポート、PrimeFaces CRUD、Maven/Gitサポートの改善が挙げられた。
NetBeans 8には多くの新機能があり、Javaのウェブ開発者、組み込み、モバイル開発者を支援する。NetBeansを使っていないのなら、NetBeansへ移行するのに十分な機能ではないだろうか。