MicrosoftはVisual Studio 2013 Update 2でクロスプラットフォームのモバイルアプリケーション開発をサポートした。
Microsoftは2011年より、PhoneGapと協業し、Windows Phone Mangoをサポートしている。その後、Cordovaプロジェクトを支援し始め、そして、Cordovaを開発ツールに統合する。MicrosoftはTechEd North AmericaでVisual Studio 2013 Update 2でさまざまな新しい機能の追加に加え、Apache Cordovaをサポートし、開発者がHTML5、CSS、JavaScriptを使って、iOS、Android、Windows Store、Windows Phoneアプリケーションを開発できるようにする。
Xamarinのツールを使った以前のネイティブアプリサポートとは違い、Microsoftは独自でMulti Device Hybrid Apps (MDHA)拡張をVisual Studioに追加した。MDHAはリッチなエディタ、JavaScript、TypeScript向けのテンプレート、 Angular、Backbone、Bootstrap、 Underscore、WinJSの中からフレームワークを選択することができる。多くのデモアプリが提供されている。Angularでのデモアプリ、Backboneでのデモアプリ、WinJSなどだ。
開発者はさまざまなエミュレータ、ウェブベースのシュミレータ、デバイス向けにアプリを開発し配布できる。Apache Rippleがデフォルトのシュミレータであり、デバイスに配置する前にテストで利用できる。MDHAはWindows StoreとAndroid 4.4のアプリケーションのデバッグに利用できる。Mac OS X上のiOS Simulatorに配置するのは、Visual StudioでNode.js向けのvs-mda-remoteを使うことで実現できる。
MDHAはMicrosoftの多くのクラウドサービスに統合される。Azure Mobileサービス、Azure AD、Application Insights、Office 365などだ。
Visual Studioを使ったハイブリッドモバイルアプリケーションを開発する方法としては、Xamarin Portable Razor もある。これはモバイル向けのASP.NET MVC APIの軽量な実装だ。XamarinはiOSとAndroid向けのデモアプリケーションをC#、ネイティブAPI、ウェブの技術を使って開発し公開している。