AmazonがiOSアプリへのMobile Associates API (MAA) のインテグレーションを検討し始めていると発表した。iOS向けのMAAへのアーリーアクセスを保証するプライベートベータプログラムに参加するため、Amazonは開発者にユースケースを提出するよう促している。対象となる開発者はユースケースとフィードバックの意欲に基づいてAmazonによって選定される。
Amazon Mobile Associates APIは開発者がアプリをマネタイズするもう1つの方法を提供する。開発者には通常、主に3つのアプリのマネタイズ方法がある。
- アプリを売る。
- 「フリーミアム」モデルにより、アプリ内の追加購入やサブスクリプションを提供する。
- 広告を表示する。
これらに加えて、Amazon MAAは、Amazon経由で配送される物品やデジタル製品を提供できるようにし、Amazon Associate Program経由でなされた購買について6%の広告料の受け取りを可能にする。
Amazon MAAはAndroidベースのデバイスにおいて2013年8月から利用可能だが、iOSデバイスではまだだった。Amazon Mobile Associates APIを使うアプリは、Amazon Mobile App Distribution Program経由で利用できる限り、任意のAndroidストアで配布して構わない。
これまでAmazonは、Amazonにある商品を自社のWebサイトやモバイルアプリ経由で顧客に購入させようと、同社のデータを使うアプリを抹殺しようとしていると知られてきた。お気づきのように、去年のAndroid向けMAAの導入によってこのポリシーは変わったが、依然としてiOS開発者は蚊帳の外だった。
またご存知のように、Appleは外部の支払いスキームを使ったアプリをApp Storeからリジェクトしてきた。したがって、AmazonとAppleの間でどのように決着がつくのか、まだ現時点ではわからない。
興味のある開発者はAmazonのWebサイトにユースケースを提出することができる。