PrimeTekの最新リリースであるPrimeFace 5.0には,新しいグラフAPIとコンポーネント,例外ハンドラが追加されている。さらに,モバイルサポートは新たに書き直され,プッシュ機能が改良された。PF5と略称される今回のリリースは,JavaServer Faces 2.0以降に対応する。 また,前バージョンの4.0から5.0へのマイグレーションガイドが,プロジェクトのWikiに公開されている。
PrimeFace Mobile (PFM) はスクラッチから書き直され,コアディストリビューションに含まれるようになった。新しいPFMはjQuery Mobileをベースとしている。 また,PF5コンポーネントの大部分に対応するMobile RenderKitがあり,ページの遅延ローディングやレスポンシブなウィジェットが提供される。
新しいPrimeFace Push 2.0では,プッシュサポートが大幅に改良されたという。このPrimeFace PushはAtmosphereフレームワークをベースに,同フレームワークとAsync-IOの開発者であるJeanfrancois Arcand氏が開発したものだ。Atmosphereがサポートする多数のWebサーバとブラウザを,Pushも引き継いでいる。
PrimeFaceリリースの2週間後,PrimeTekはさらにNextgen Showcaseを発表した。
PF5はPrimeFacesのNextgenバージョンです。リリースから長期を経過した旧版に代わって,Nextgen Showcaeに対応します。刷新されたShowcaseは,私たちの友人であるプロデザイナのCem Altunの手によるものです。
プロジェクトの"Why PrimeFaces"というページには,"多くの人にとってPrimeFacesは,JSFコンポーネントライブラリのデファクトスタンダードです"とあり,その証拠として,以下のGoogle Trendsグラフが引用されている。
JSFは今年,何度かの精査に直面している。直近ではThoughtworks Technology Radar 2014の中で次のように述べられている。
JSF -- JavaServer Faces -- を使用してトラブルに見舞われるチームは後を断ちません。この技術の使用は避けた方がよいでしょう。
PrimeFaces創設者で開発リーダのÇağatay Çivici氏は,"JSF is not what you've been told anymore"と題されたブログ記事で,BootstrapをCSSに指定して,通常のHTML要素をJSFコンポーネントとして使用する方法があることを紹介している。
RebelLabsのJava Tools and Technologies Landscape for 2014によると,JSFはWebフレームワークとしての利用数では2番目にランクされている。
回答者の40%が#SpringMVCを使用しており,以下#JSF(21%), #Vaadin(16%)となっています – http://t.co/0fSgZxiZQU pic.twitter.com/5PrT45h9cM
— RebelLabs (@RebelLabs) 2014年5月21日