多くの企業にとってモバイルアプリケーションの振る舞いテストはますます重要になっている。ほとんどの企業がまだ本当の"モバイルファースト"を実現できていないものの、モバイルアプリはビジネスの一部を動かしている。Splitforceは2013年にA/Bテストを使ったモバイルアプリケーションの最適化ツールを発表した。そして、同社は近頃、このツールの最新バージョンの提供を始めた。ユーザインターフェースの改善に加え、新しいバージョンでは新しい機能を提供する。ユーザーターゲティングや振る舞いデータに基づいたテスト、自動最適化などだ。
A/Bテストはウェブサイトを最適化するのに使われるのが一般的だ。開発者は色やボタンのラベルなどがわずかに異なるサイトを用意する。これらの違いのあるサイトは事前に設定した割合でユーザに表示され、コンバージョン率や時間的、量的ゴールを考慮してより良いサイトを構築する手助けをしてくれる。そして、最も良いサイトがすべてのユーザに表示されるようになるのだ。
このようなテストは従来のウェブサイトでは簡単なことだ。サーバサイトのコードはいつでも更新できるし、変更もすぐに反映される。しかし、アプリストアから配信されるネイティブアプリはすぐには変更が反映されない。Splitforceは登録済みの開発者に実験とゴールを定義させ、iOS、Android、Unity向けのネイティブSDKを提供して、アプリに複数の振る舞いを込み込めるようにしている。これらのSDKは実行時にSplitforceのウェブサービスに接続し、どの振る舞いをユーザに見せるべきかを判断している。最終的に、開発者は最も有効な振る舞いをアクティベートし、すべてのユーザに配信するようにする。アプリをアプリストアに再提出する必要はない。
また、今回のアップデートでSplitforceはいくつかの新しい機能を導入し、モバイルアプリ最適化のプロセスを改善できるようにした。
- ユーザターゲティング: 与えられた出現率で振る舞いをランダムに選択するのではなく、一定の条件によって選択する。条件はスクリーンの大きさやOSのバージョンなどの"事前定義条件"と顧客のユーザデータベースにある情報を使った"カスタムターゲティング条件"のふたつだ。
- 振る舞いデータに基づいたテスト: セッションの期間やアプリの最終起動時間などの以前の使われ方のデータに基づいて振る舞いを選択する。
- 自動最適化: 自動最適化によって、より良い振る舞いが自動的にユーザに表示されやすくなる。自動最適化がアクティベートされると、学習アルゴリズムが各振る舞いの成果を観察するようになる。監視対象の性能が高くなればなるほど、その振る舞いが次のユーザに表示されやすくなる。最終的には、最適でない振る舞いは表示されなくなる。
InfoQはSplitforceの共同創立者でありCEOを務めるZac Aghion氏に自動最適化についてコメントを求めた。
高いレベルで考えると、自動化最適化の方法は、自動的により優れた振る舞いや変更を表示することです。プロダクトマネージャにとって、この方法を使うということは、プロダクトの性能へ影響を与えると考えているいくつかの振る舞いをロードし、自動最適化を"Go!"すればいいだけです。そうすれば、より良い振る舞いがより多くのユーザに表示されるようになります。人間が細かいことをする必要はありません。
SplitforceはすでにAppleのiOS 8とSwiftをサポートしている。Appleが秋にiOS 8をリリースするまではリリースされない予定だ。
Spliforceのサービスプランは月額20ドルで基本機能を提供するプランから月額500ドルで500万データポイントと利用できるアプリケーション数、ユーザ数に上限がないプランがある。また、企業向けにカスタムのエンタープライズプランもあり、従来のプランよりも充実したサポートとサービスを受けられる。