モバイル開発を重視したDart 1.5が先週,リリースされた。Dartで開発したモバイルWebアプリのデバッグをサポートするようにエディタを改良したDartiumの,Androidで動作するバージョンが同梱されている。
DartiumはDart VMを内蔵したChromiumの特殊なビルドだ。JavaScriptにコンパイルする必要がないため,Dartで記述されたWebアプリのテストには便利に使用できる。エディタの改良により,Android用にビルドされたDartiumを使うことで,Androidデバイス上でDartモバイルアプリの実行とデバッグが可能になる。これらモバイル指向ツールの使用方法については,ドキュメントで詳しく学ぶことができる。
その他に,今回のリリースで改良されたのは -
- core_elementsとpaper_elementsという,2つのPolymerエレメントが新たに同梱された。
- Pub(Dart Package Manager)のバージョン解析と遅延トランスフォーマが改良された。
- エディタの改良 - メモリ不足の警告と勧告,フォーマッタ改良,Observatory(Dartプロファイラ)との統合。
- Observatory(パフォーマンス解析ツール)の改良。
変更点の完全なリストはリリースノートを参照してほしい。
Hacker Newsでも,JSライブラリとの相互運用性やDartの仕様など,興味深い議論を見ることができる。
DartはGoogleが開発した,Webクライアント開発用のオブジェクト指向言語である。