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早く失敗することは早く学ぶこと

原文(投稿日:2014/07/04)へのリンク

早く失敗する,何度も失敗する,ということは,アジャイルチームに推奨されるプラクティスのひとつだ。"This is Agile"の著者であるSander Hoogendoorn氏はブログで,プロジェクトの早い段階において失敗予測に基づく放棄を決定するための,有効な戦略を持つことの重要性を論じている。

氏はあるプロジェクトを例に挙げている。そのプロジェクトでは氏のチームから出資者に対して,プロジェクトを停止する可能性のあるふたつの状況が提案されている。

  • 次期スプリントのバックログアイテムが,それを開発するための費用に比較して,十分な価値を追加できない場合。
  • 要件がスプリント間のサイズを越えて,例外的に拡大すると思われる場合。数値的には全体のスコープの20%を想定する。

これらの条件は,毎回のレトロスペクティブミーティング時,および第2の条件が成立した後の最初の2スプリントの終了後に再評価が行われ,プロジェクトの出資者がプロジェクトを中止する。

Hoogendoorn氏はこの行動を,プロジェクト成功に関するStandish Groupの基準に照らし合わせて,次のように述べている。

要するに,Standish Groupとしては,これは失敗プロジェクトなのです。ですが,少なくとも早い段階での失敗ではあります。私はこれが,アジャイルプロジェクトであることの大きなメリットのひとつに思います。すべての問題を解決するのではなく,より早い段階で事態が明らかになればよいのです。ずっと前に安楽死されるべきでありながら,"すでに多額の投資をしているのだから,いまさら止める訳にはいかない!" というマネジメントの一言で苦難な道を歩み続ける,すべての困難なプロジェクトを思い浮かべてみてください。

Forbesの寄稿者であるGeorge Bradt氏は,"早い失敗"を達成するための3つの考え方を提唱している。

  • ユーザに相談すること。何を開発してほしいかを知っているのは彼らだからだ。
  • 自分の考えの正当性を立証するためのテストを実行すること。"自分がミスをするであろうことは分かっているのですから,早くミスをして,有効なフィードバックを素早く入手するメカニズムを用意しておくことです。"
  • 売り上げを得るのは遅いよりも早い方がよい。"誰かがポケットからお金を出してくれるまでは,アイデアには何の価値もないからです。"

ThoughtworksのWebサイトで公開されている紹介ビデオでは,ソフトウェアの欠陥が指摘されることでチームが安心を得られるという意味において,同社の提供するサービスが最高のものであることが示唆されている。

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