GoogleのエンジニアがGoogle IO 2014でChrome Dev Editor(CDE)を公開した。デスクトップとモバイルデバイスを対象としたChromeアプリとWebアプリを開発するための新しいIDEで,JavaScriptとDartをサポートしている。
それ自体Chromeアプリとして作られているChrome Dev Editorは,開発の容易化を目的としてGoogleが提供する一連のツールのひとつだ。インストールはChrome Web Storeから可能で,ボイラプレートコードを提供するテンプレートがいくつか添付されている。現在はPolymerを使用したJavaScriptアプリ,Polymerコンポーネント,Web Starter Kitアプリ,JavaScript Chromeアプリ,あるいはシンプルなJavaScriptおよびDartアプリだが,JavaScript Polymer ChromeアプリとChrome Extension用のテンプレートが追加される予定だ。
CDEはDartで記述されたPolymerアプリケーションで,Aceエディタを内蔵している。AceエディタはCloud9 IDEやMozilla Bespin/Skywriterのベースともなった組み込みエディタで,100以上の言語のシンタックスハイライティングをサポートする。Chromeアプリであるため,ファイルシステムのアクセスや,USBを通じたモバイルデバイスとの通信も可能だ。デスクトップとモバイル用の主なブラウザの,最新2バージョンをサポートしている。
Chrome Dev Editorは,開発したプロジェクトのテスト用に,ローカルでWebサーバを実行する。また,アプリを直接,Chrome Web Storeやモバイルデバイス(現在はAndroidのみ)に配信することも可能だ。バージョン管理システムにはGitを内蔵する。
Chrome Dev Editorは現在,開発者向けプレビューである。Apache 2.0下のオープンソースで,ソースコードはGitHubから入手可能だ。