先日、既存APIのアップデートに伴い、Android wearable services API, 動的セキュリティプロバイダー, App Indexingなど、いくつかの新しい機能が含まれるGoogle Play Services 5.0がリリースされた。新しいリリースでは、すでにAndroid 2.2以上を実行している世界中のAndroidデバイスで公開される。
Google Play services 5.0は、以下の機能を提供するAndroid wearablesのAPIのセットを提供する:
- 自動的に同期、データストアへの永続化
- 開発者がデータ同期、交換制御メッセージ、資産の転送をすることができる低レイテンシーのメッセージインターフェイス
Google Play services 5.0にまた、アプリがプラットフォームのデフォルトセキュアネットワークAPIを置き換えるために使用できるAPIを通じて動的なセキュリティプロバイダーのサポートが追加されている。 これは先日認識されたOpenSSLのHeartbleed問題の修正がすでに含まれたデフォルトのセキュアネットワークAPIに問題が発生した場合、即座に対応できるようにするためである。
App Indexing APIは、ネイティブモバイルアプリケーションへのディープリンクをGoogleに通知するGoogle Playサービスのその他の新しいコンポーネントである。これはまた、Google検索アプリがアプリ内のページへ迅速かつ容易にアクセスすることができるようになる。
さらにGoogle Playゲームサービスに新しいAPIが追加された:
- Quests, プレイヤーに時間ベースのゴールを設定し、ゲームを更新することなく彼らに恩恵を与える新しいAPIセットである。
- 保存されたゲームは、プレイヤーのゲーム進捗をクラウドに保存して、複数のスクリーンをまたぐ事ができるようにする。
Google Play services 5.0で追加されたそのほかの拡張は以下の通り:
- Google Cast SDKには、Chromecastのクローズドキャプションサポートで導入されたメディアトラックが含まれている。
- Google Drive APIは、クエリ結果の並び替え、オフラインフォルダーの作成、デフォルトでファイルピッカーで任意のmimeタイプを選択する機能が追加されている。
- Google Mobile Adsには、Google Playアプリ内課金サービスを使った消耗品購入の実装がデフォルトで追加された。
現在のAndroid Play Servicesを先日Google I/Oで発表された2014年秋に提供予定の次期リリースAndroid SDKであるAndroid Lと混同しないように注意して欲しい。
Google Play servicesは、Androidデバイスのための独自SDKとAPIセットである。上で述べたように、Android 2.2以上が実行されているあらゆるAndroidデバイス上のGoogle Play Storeを通じて自動的に更新される。Googleが断片化を削減する目的でオペレーティングシステムとは関係なくAndroidの特定の側面を更新することができるということである。その一方で、Google Play servicesは、Googleの戦略の一環として説明されているとおり"'Google Play Ecosystem'の中に'Android App Ecosystem'を含め"て、プラットフォームの開放性を削減する。