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ZeroTurnaroundがオートメーション市場の未確立を理由にLiveRevelの開発を終了

原文(投稿日:2014/09/09)へのリンク

ZeroTurnaroundは,アプリケーションリリース自動化プロダクトのLiveRebelの開発を終了すると発表した。リリース自動化は開発チームが直面している最大の問題ではない上に,リリース管理のあるべき姿に対する明確なイメージがないことから,製品の市場に十分な大きさがない,というのがその理由だ。

同社CEOのJevgeni Kabanov氏が昨年3月,我々のインタビューで語ったところでは,中規模企業向け市場が同社にとってあまりよいものでなかった理由は,大きく2つのものがある。

第1にあげられるのは,リリース管理に対する統一されたイメージが成立していないことだ。

継続的デリバリとDevOps化におけるアイデアの数はそれほど多くありませんが,そのアプローチは本当にさまざまです。仮想イメージ,マイクロコンテナ,構成管理,ビルドサーバなどはすべて,リリースのオーケストレーションで使用されています。そのような状況でも,私たちの典型的なライバルは,スクリプトの集合にWikiを付けたようなものに過ぎませんでした。

そして第2には,リリース管理は典型的な潜在的ユーザにとって,最優先の課題ではない,という点がある。

自動ビルドやプロビジョニング,明確化されたリリースプロセスなどを使用していなければ,リリース管理にはほとんど価値はありません。そして残念ながら,潜在的ユーザの大部分はそれに当てはまるのです。

2014年初めにリリースされたばかりのバージョン3.0以降,同社はこのプロダクトにとって,市場の状況は望ましくないものであると確信していた。

私たちが契約を結んだユーザたちは,これらの問題を解決していましたが,リリースプロセスのスクリプト化に行き詰まりを感じていたり,あるいは何らかの理由で不満を持ったりしていた人たちでした。LiveRebel 3.0リリース以降,商談が成功しない理由のほとんどを取り除くことによって,かえってますます,現在の市場状況が,製品としてのLiveRebelの販売には望ましいものではないことが明らかになったのです。

InfoQはJevgeni Kabanov氏に,市場についての意見を聞くことにした。

数百台のサーバを接続するハイマーケットの方が,オーケストレーションソリューションへの需要は大きい,ということなのでしょうか? それはボリュームの問題や,あるいは複数の異機種混合環境だからですか?

そうだと思いますが,環境のボリュームだけが理由ではありません。逆に大企業ほど,厳密なプロセスの実施には慣れているものですし,ひとつのカスタマイズされたソリューションを,ビジネス全体で標準化することも決定可能なはずです。確立されたプロセスがないということは,他でもなく,むしろ中規模企業にとって機会を失わせるものなのです。

大企業ほどビルドの自動化やプロビジョニング,明確に定義されたリリースプロセスなどが整備されていて,小規模な企業はそうではない,ということでしょうか? あるいは,過去の遺産に対処する必要のない若い企業やスタートアップと既存の企業,という問題なのでしょうか?

その企業がどのように組織化されてきたか,という点が大きいですね。それに,業界によっても大きく違います。例えば,開発も運用もビジネスクリティカルなSaaS企業では,他の企業に比べて,より組織化されているのが一般的です。ビジネスにおいてITの重要性が低い企業ほど,デリバリプロセスに対する意識は低くなっています。

あなた方のおもな競合相手は,現在でも"スクリプトの集まりとwiki"だと言われていましたが,PuppetやChefといった"新しいやり方"の学習を迫られるツールに対して,Rundeckのような低レベルなツールが勝っているようにも思われませんか?

市場にはいくつものセグメントがありますから,それぞれに適したツールがあると思います。例えば,多くのMBAによって経営されている規制の厳しい金融機関と,ベイエリアの19才が経営する技術系スタートアップ,ITをアウトソースする鉄工会社が,同じソリューションを要求すると考えるのは難しいことです。プロセスが大きく異なるのですから,テクノロジもそれに追随しなければなりません。

ZeroTurnaroundが現在注目しているのは,近い将来に向けての開発ツール市場,開発者を中心とする構築技術,JRebelおよびXRebel製品の継続だ。

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