Microsoftは、改善されたメモリ、CPU、より高速なI/Oを提供するDシリーズと呼ばれる新しい仮想マシンを発表した。これによりAzureは、SSDをストレージに持つエリートのIaaSプロバイダーに属する。
クラウド上でOLTPとNoSQLのようなI/O集中型ワークロードを実行している顧客はときどきパフォーマンスの制限にひっかかっている。SSDストレージは、磁気媒体をベースとする従来のストレージよりもよりよいIOPSを提供する。Microsoft Cloud とEnterpriseグループのエグゼクティブバイスプレジデントであるScott Guthrie氏によると、VMの新しいDシリーズはAシリーズよりも60%高速だという。新しいAzureVMファミリーの早期導入社の1社であるXtremeDataによると、高いパフォーマンスとスケラービリティを提供することができたという。新しいVMサイズでは、汎用目的と高パフォーマンスの2つのファミリーを提供する。
以下は、新しいVM構成の比較である。
AWS, Google, Digital Ocean, ProfitBricksはSSDをベースにしたVMをすでに提供している。Amazon EC2は、VMでSSDをサポートした最初の1社であった。これはインスタンスストアと永続ブロックレベルストレージの両方を提供する。インスタンスストアは、インスタンスストアボリューム上のデータで、Amazon EC2インスタンスに関連づけられている間だけ永続化される一時ストレージを提供する。永続ブロックレベルストレージは、VMとは切り離されたデータをストアできるElastic Block Store (EBS)と呼ばれる。EBSはまた、EBSをベースとする汎用目的のSSDよりも高いスループットのプロビジョンドIOPSモードも提供している。
Google Compute Engineは、2種類の永続化ディスクボリュームを提供する: 標準永続化ディスクとSSD永続化ディスク。Amazon EBSとは違い、GCEは事前に顧客にIOPSを提供していない。ディスクのI/Oパフォーマンスは、VMの種類とディスクのサイズによって異なる。大容量のディスクを持つハイエンドのVMは、よりよいパフォーマンスを提供する。
Digital Oceanは、高パフォーマンスのSSDドライブでSSDのみのクラウドを顧客に提供しているニューヨークのクラウドインフラストラクチャスタートアップである。ProfitBricksは、SSDベースの永続性を提供するもうひとつのIaaSプロバイダーである。
AzureのVMベースのSSDのひとつの重要な視点は、彼らが永続的ではないということである。これらのボリュームにストアされたデータは、仮想マシンのクラッシュや終了後に永続化することができない。これは、Amazon EC2やGoogle Compute Engineが提供する永続化SSDとは異なる点である。Azureでは、顧客がSSDディスク上のに保存されたデータが、Azure Blobストレージや他のVMにバックアップされていることを確認する必要がある。顧客は、SQL ServerクラスタやMongoDBレプリカセットのような高可用性データベースワークロードを実行しているときにSSDパワーを実現する。
Microsoft Azureは、SSDベースのVMの可用性でAmazon Web Servicesと同等の機能を目指しており、かつてないポイントを獲得した。