Developer Previewから数ヶ月、Amazon Web Services Mobile SDK version 2の一般提供が開始された。Amazonによると、新機能を含んだSDKを改善するため、プレビュー期間中の開発者からのフィードバックを考慮した上で、最終リリースをするそうだ。
重要な改善点を以下にいくつか挙げる。
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Androidのメソッド数制限を超えないよう、AWS Mobile SDK for Androidのメソッド数が40%削減された。
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Amazon Cognito、ユーザーアイデンティティ、データ同期サービスを使ったオフライン同期のサポート。デバイスのオフライン時に発行されたリクエストをキューイングし、インターネット接続が利用可能になったときに実行できるようになる。
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AWS Mobile SDK for iOSに事前署名されたAmazon S3 URLのサポートが追加された。事前署名されたURLのクリエーターがそのオブジェクトにアクセスする許可を持っていれば、そのURLが指定するオブジェクトにアクセスすることができる。これらのURLを使うことで、iOSのNSURLSessionクラスを使ったバックグラウンド転送が可能になる。転送はリクエストを発行したアプリの外部で実行される。
AWS SDKは各種Amazon Webサービスをサポートする。
- ユーザー認証とデータ同期のためのAmazon Cognito
- Amazon Mobile Analytics
- S3ファイル転送
- フルマネージドNoSQLデータベースサービス、Amazon DynamoDB
- Amazon Kinesisレコーダーを使ったデータストリーミング
- SNS Mobile Pushを使ったプッシュ通知
InfoQでは以前、AWS Mobile SDK 2 Developer Previewを簡単に紹介し、その主要な機能について説明した。AmazonはAWS SDK 2 github公式リポジトリに加えて、iOSとAndroid向けに、Cognito、DynamoDB、S3転送のインテグレーションを示したサンプルアプリを用意している。