休暇のショッピングシーズンに間に合わせるように,Googleは自社のプラットフォームを,eコマースワークロードのホスティングに対応させた。
Googleは,同社プラットフォームがPCI(Payment Card Industry)およびDSS(Data Security Standards)に準拠したことを発表した。これによってGoogleのユーザは,任意のブランドのクレジットカードから,クレジットカード所有者情報の保存,処理,交換をできるようになる。
eコマース(電子商取引)アプリケーションは,クラウド上で最もポピュラーなワークロードである。AWSは2010年,すでにPCI認証を取得している。同社はそれ以降,クレジットカード情報を扱う,最も一般的なオンラインコマースポータルおよび金融のワークロード対応ホストとなった。
オンラインビジネスの支払事業者であるWePayは,GoogleのPCI認証取得の恩恵を受ける,最初のユーザの1社になる。同社のDavid Nye氏は言う。"Google Cloud Platformを利用することで当社は,堅牢なセキュリティ機構を用意しなくても,パートナのトランザクションを完全にスケーラブルかつ高可用性な環境で処理することができます。Googleが今回,完全なクラウド環境でPCI DSS(Payment Card Industry Digital Security Standard)認証を新たに獲得したことにより,当社あるいはパートナのビジネス上の要請に沿った,インフラストラクチャの動的な拡大が可能になります。"
Googleは後発ではあるが,ゆっくりと,しかし着実に,AmazonやMicrosoftに対抗する能力を獲得している。