CocoaPods 0.36-betaがリリースされた。CocoaPodsコアチームメンバーであるMarius Rackwitz氏 (@mrackwitz)が書いているように、iOS 8フレームワークとSwift言語で書かれたライブラリがサポートされている。このリリースを使うことで、podメンテナは既存のpodsとの互換性を確保しつつ、Swiftライブラリのための新しいpodsを生成することができる。
CocoaPodsのバージョン0.36では、AlamoFire、SwiftyJSON、その他の人気のあるSwiftライブラリをサポートできるようになった(これまでは手作業でプロジェクトを追加するか、git submoduleを通して管理する必要があった)。それに加えて、ユーザプロジェクトとPodsプロジェクトを含むワークスペース作成の哲学を保ったまま、静的ライブラリの代わりにpodsをすべて含んだ動的フレームワークを生成するようになった。
動的フレームワークはOS Xで一般的に利用されているが、iOS 8からiOSでも利用できるようになった。動的フレームワークをサポートしていないことは、iOS開発者からしばしば批判されていた。これによってもたらされる利点としては、「ファット」バイナリ、リソースバンドリング、依存ライブラリの扱い改善によるマルチプラットフォームコードのカプセル化の改善がある。さらに、ヘッダファイルのパスの面倒を自動で見てくれるため、フレームワークをXcodeプロジェクトに追加しやすくなる。リソースがpodフレームワーク内部にバンドルされるということは、同じ名前のリソースと競合しないことを意味している。ただし、リソースを使うときには、正しいバンドルを参照しているか特別な注意を払う必要がある。
Swift言語で書かれたライブラリのPods数はまだ少ないが、Swiftの依存関係をサポートしたpodファイルの作り方の一例がQuickテスティングフレームワークにある。
CocoaPodsはアプリケーションレベルの依存関係マネージャであり、外部ライブラリとその依存関係を管理するための標準フォーマットを提供している。CocoaPodsはサードパーティのライブラリをプロジェクトに追加するための、git submodulesの利用やソースファイルの手作業による追加に代わるものとして大きな成功を収めており、昨年12月には100万ダウンロードを超えている。