Microsoft ODataチームが,OData 4.0 RESTful API開発用ミドルウェア開発フレームワークRESTierのプレビュー版を公開した。ASP.NET Web APIをベースとして使用する。
データソースを利用するユーザはまず,Web API ODataにリクエストを行う必要がある。そのリクエストがRESTierに転送され,それがデータプロバイダを通じてデータにアクセスする,という形式だ。RESTierには3つの基本モジュールがある。データモデルを生成する“Model”,GETリクエストを処理する“Query”, CREATE/UPDATE/DELET(CUD)操作をハンドルする“Submit”だ。
現在のRESTierは,以下のOData機能を処理する。サポートされていない機能は,属性ルーティングを通じてWeb API ODataにフォールバックされる。
- メタデータとトップレベルのエンティティに対する基本的なクエリ
- $select, $expand, $filter, $orderby, $top, $skip, $orderby, $format
- リクエスト関連のエンティティ
- トップレベルのエンティティを対象とするCUD操作
- バッチ要求
言及する価値のあるものとして,ODataチームによると,RESTierフレームワークはWeb API ODataの機能拡張の恩恵を受けることができる。また将来的には,現在サポートされているEntity Framework以外のプロバイダを追加する計画もある。
RESTierは,次のPackage Manager Consoleコマンドでインストール可能だ。
PM> Install-Package Microsoft.Restier -Pre
RESTier Wikiには詳しい情報と合わせて,RESTierを使用するための基本的あるいは高度なサンプルが提供されている。