Rust開発チームがRust 1.0のαリリースを発表した。Rustはシステムプログラミングにフォーカスして設計されており、C/C++のパワーと現代的なプログラミング言語の機能を提供することを目的としている。今回のαリリースは、言語とコアライブラリがフィーチャーコンプリートになったことを意味している。これまで見つからなかった修正すべきバグが判明した場合を除き、αリリースと1.0公式リリースとの間では互換性が失われる変更はなされない予定だ。
このαリリースには(バグ修正を含む)2400を超える変更が含まれており、完全なリストがリリースノートにある。 2つの主要モジュール(パス操作とI/O)で作業が残っているが、いくつかの機能が言語とライブラリに実装されている。言語については、動的サイズ型、マルチディスパッチtraits、Where節が含まれている。ライブラリについては、標準ライブラリのstableセクション全体で、一貫性のある規約が適用されている。
プロジェクトのStability dashboardによると、現在のところ、ライブラリのコードの44%にstable、52%にunstableというマークが付けられている(2%はunmarked)。これは2%がstable、12%が unstable、77%がexperimental(残りはdeprecatedかunmarked)となっていた前回の2014年10月のアップデートと比べて、非常に改善されている。
主要3プラットフォーム(Linux / Windows / Mac OS X)にはインストールバイナリが使え、それ以外にはソースコードが使える。Rustチームはαフェーズでなされた変更の恩恵を得るため、nightlyビルドを使うことを推奨している。最初のβリリースは2015年2月16日の週に予定されている。