MicrosoftのNoSQLクラウドデータベースサービスであるAzure DocumentDBが,アジアと米国を含む新たなリージョンで利用可能になった。また,アカウント制限が拡張され,容量ユニットとドキュメントサイズが増加している。
米国西,北ヨーロッパ,西ヨーロッパの既存リージョンに加えて,DocumentDBが東アジア,南西アジア,米国東を含む新たなリージョンで使用できるようになる。これによってユーザは,クラウド内でNoSQLをホストするためのリージョンを,地理的に適当なものから選択できるようになる。さらに対象リージョンの拡大を要求したければ,DocumentDBのフィードバックフォーラムに投稿すればよい。
ドキュメントの最大サイズも拡張され,256KBから512KBになった。DocumentDBアカウント毎のCU(Capacity Unit)制限も,5から50に増加している。これによって単一のDocumentDBアカウントを,最大500GBのストレージと100,000RU(Request Unit)の提供スループットまで,スケールアップすることが可能になる。各CUは,SSDによるドキュメントストレージとスループットを備えた,スタック可能なユニットである。RUは各データベースアカウントに対して,ユーザが購入したCU数に基づいて提供される。
Microsoftは1年前に,DocumentDBを,AzureのハイパフォーマンスなNoSQLデータベースとしてローンチした。JSONとJavaScriptをデータベース内部で直接ネイティブサポートするように,基本部分から設計されたDocumentDBは,予測可能なスループット,低レイテンシ,柔軟なクエリ能力を必要とするアプリケーションに適している。データベースに登録するJSONドキュメントの自動インデックス,慣れ親しんだSQLシンタックスによるクエリのサポート,厳密な一貫性と結果整合性との選択が可能,RESTfulなHTTPインターフェースなどがこのサービスの特徴だ。